【美容&健康コラム】 2023.1.20 Vol,99
管理栄養士 岩田 潤一郎先生
お正月明けの前回は
「満腹が続くことによるデメリット」
についてお伝えしましたが、
年末シリーズラストの今回は
【空腹のメリットとダイエットのポイント】について
解説していこうと思います。
※前回のコラムはこちら
まず「空腹」とはどのようなものかというと
・食後4~5時間で
・胃が空っぽの状態
と一般的には言われています。
ただ、胃が空っぽでも
血糖値が高ければ“空腹感”はあまり無いので
☑️食後4~5時間経ち胃が空っぽで
☑️血糖値が下がり空腹を感じている
このような状態と考えます(^^)
■空腹のメリット
空腹を作ることで得られるメリットは【大きく4つ】あります。
①体脂肪が燃焼しやすくなる
②モチリンの作用で、腸を綺麗に清掃
③グレリンの作用で、成長ホルモン分泌を促進
④サーチュイン遺伝子を活性化
それでは詳しく解説していきましょう。
①体脂肪が燃焼しやすくなる
血糖値が下がり空腹を感じているということは
=エネルギー源の糖質が足りていないことになります。
すると身体は貯蔵型エネルギー源である体脂肪を分解し利用が高まるのです。
②モチリンの作用で、腸を綺麗に清掃
空腹時に分泌促進されるホルモン。
胃から小腸の端まで消化管を伝播的に蠕動運動させ
小腸内を清掃し微生物の繁殖を防ぎます。
その時にお腹が「ぐうっ」と鳴ります!
③グレリンの作用で、成長ホルモンを分泌
空腹時に分泌促進されるホルモン。
成長ホルモンを強力に分泌させる働きがあります。
成長ホルモンは筋合成と脂肪分解を高め、肌の潤いを保ってくれます。
④サーチュイン遺伝子を活性化
近年注目されているサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)は
活性酸素を抑制したり傷ついた遺伝子を修復するといわれています。
サーチュイン遺伝子は空腹時に活発化します。
上記のように
空腹にはたくさんのメリットがありますが
ダイエットで利用する際のポイントをまとめると以下になります。
・食後4~5時間食べずに”空腹感”を待つ
・空腹を感じたら”体脂肪燃焼のチャンス”なのですぐに食べない
・軽い運動をすればより燃える(自宅筋トレ、ウォーキングなど)
・全く空腹感が出ないなら、前の食事が多すぎるので見直す
ぜひお試しください(^^♪
今回で年末特別編は終了です。
次回は12月5日(コラムvol.93)の続き
『バランスの良い食事⑤~健康のための食品分類法』
というテーマでお話していきますね☝️
前回から2カ月空きましたので
ぜひ復習してお待ちください。
↓↓↓
バランス食①~栄養素と栄養の違い
バランス食②~栄養素3つの役割
バランス食③~3つの役割を担う六大栄養素
バランス食④~六大栄養素の補給源
【プロフィール】Facebookより
岩田 潤一郎(いわた じゅんいちろう)
https://unite-diet.com/trainer.html
北海道出身 函館ラ・サール高校 中京大学体育学部
株式会社uniteボディメイク 代表
航空自衛隊出身のボディメイクコンサルタント。
ダイエット・ボディメイク専門「パーソナルトレーニングスタジオunite」の代表。
毎週日曜日YouTubeにてボディメイク情報発信中!