【美容&健康コラム】 2024.01.20 Vol,147
管理栄養士 岩田 潤一郎先生
前回は
おせち料理が伝来した弥生時代から
現在に至るまでの歴史についてお話しましたが、
今回は
「おせちに含まれる栄養素や健康的な食べ方」について
お伝えしようと思います。
◇お節料理の栄養素
おせち料理の食材にはそれぞれ
五穀豊穣や健康長寿、子孫繁栄などの意味が込められています。
代表的なものとして、
・黒豆:「まめに働く」ことを願い健康と勤勉さを象徴
・数の子:ニシンは多くの卵が取れることから「子孫繁栄」「豊作」
・栗きんとん:輝く黄金色から「金運上昇」「商売繁盛」
・紅白かまぼこ:半月の形が元旦の「初日の出」を象徴
・伊達巻:巻物を連想させることから「学業成就」
・昆布巻き:「よろこぶ」や「子生」から「不老長寿」や「子孫繁栄」
・鯛:「めでたい」という語呂合わせから縁起が良い
・紅白なます: 根菜は深くまで根を張るため、家族の土台を築く
などがあります。
さて、おせち料理には
以下のような栄養素が含まれています。
・糖質:
体のエネルギー源。黒豆、栗きんとん、お雑煮など。
・タンパク質:
筋肉や骨を作る。海老・鯛などの魚介類、伊達巻など。
・ビタミン:
免疫力や代謝、美容などをサポート。
例えば、V.Cは風邪予防や肌の健康に
V.Eはアンチエイジングに、V.Aは目や粘膜の健康に。
なます等の野菜類や果物など。
・ミネラル:
骨の材料になったり、体の機能をサポート。
例えば、カルシウムは骨や歯の形成、鉄分は貧血の予防、
カリウムは高血圧の予防に効果的。
海藻や田作り、魚介類など。
・食物繊維:
腸内環境を整えたり、血糖値やコレステロールを安定させる。
筑前煮の根菜類、昆布など。
おせち料理は
これらの栄養素をバランスよく摂取できるように工夫された料理です。
ただ
元々は保存目的で作られており塩分や砂糖を多く含むので
食べ方に注意する必要があります。
それでは”健康的に食べるポイント”を解説していきますね(^^)
◇健康的に食べるポイント
①食物繊維から先に食べる
野菜や海藻類は満腹感を得やすいので他のおかずを抑えることができます。
また、血糖値の上昇を緩やかにしたり
コレステロールの吸収を抑えたりする働きがあります。
②甘いものは控えめに
黒豆・栗きんとん・田作りなどは砂糖が多く使われているので
血糖値や体脂肪が気になる方は控えめに。
③おせちは1日1回
1日3食のうちお節料理は1回にして、残り2食は普段の食事にする。
④アルコールはルールを決める
大晦日から休み明けまで毎日飲んでしまう…という方もいるのでは?
でも毎日飲むと太るだけでなく体調も崩れてしまいます。
1日空ける、夜だけ1杯など、ルールを決めて付き合いましょう。
⑤外出して歩く
年末休暇で自宅にいると間食が増え&運動量が減りやすいので
積極的に外出して消費エネルギーを増やしましょう。
というわけで
おせち料理については今回で終わりとなります。
来年のお正月はぜひ今回のコラムを参考にして
お節料理を楽しんでくださいね(^^)
次回からのテーマもお楽しみに!
【プロフィール】Facebookより
岩田 潤一郎(いわた じゅんいちろう)
https://unite-diet.com/trainer.html
北海道出身 函館ラ・サール高校 中京大学体育学部
株式会社uniteボディメイク 代表
航空自衛隊出身のボディメイクコンサルタント。
ダイエット・ボディメイク専門「パーソナルトレーニングスタジオunite」の代表。
毎週日曜日YouTubeにてボディメイク情報発信中!