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腸内細菌で免疫力アップ⑤~今注目の“酪酸菌”

腸内細菌で免疫力アップ⑤~今注目の“酪酸菌”

【美容&健康コラム】 2025.4.5 Vol,205
管理栄養士 岩田 潤一郎先生

 

前回は
腸内環境を整える3つの善玉菌について
お話ししましたが、

今回は
その中でも近年注目されている〈酪酸菌〉について
詳しくお伝えしていこうと思います。

※前回のコラムはこちら

 

 

■酪酸菌とは?

酪酸菌は腸内細菌の一種で
主に大腸に生息しています。

糖や食物繊維を分解して「酪酸」を作り出すことから
この名前が付けられました。

酪酸菌は酸素がない環境を好み
芽胞という耐久性の高い殻を作るため
生きて腸まで届きやすいという特徴を持っています。

酪酸菌の最大の魅力は「酪酸」を作り出すことです。

酪酸は腸内環境を整える上で
とても重要な働きをします。

 

 

■酪酸菌の働き

(1)腸のバリア機能を強化:

酪酸は腸粘膜上皮細胞のエネルギー源となり
腸のバリア機能を強化します。

これにより有害物質や細菌の侵入を防ぎ
腸内環境を健康に保ちます。

 

(2)炎症を抑制:

酪酸には炎症を抑制する効果があります。

腸内の炎症を抑えることで
過敏性腸症候群などの症状を緩和する効果も期待できます。

(3)腸内細菌のバランスを整える:

酪酸は善玉菌の増殖を助け
悪玉菌の増殖を抑制する効果があります。

これにより腸内細菌のバランスを整え
健康な腸内環境を維持します。

 

(4)免疫力を向上:

酪酸は免疫細胞を活性化する効果もあります。

これにより免疫力が向上し
感染症などへの抵抗力を高めることができます。

 

などなど
これだけの働きを持っているので
注目されるのも納得ですよね(^^)

最後に
酪酸菌を増やす方法を見ていきましょう☝

 

 

■酪酸菌を増やすには?

(1)発酵食品を摂取:

ぬか漬けや臭豆腐など
酪酸菌を含む発酵食品を摂りましょう。

 

(2)食物繊維を積極的に摂取:

酪酸菌は食物繊維をエサにして酪酸を作り出します。

野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、豆類などを
積極的に摂りましょう。

 

 

〈まとめ〉

上記のように
実は酪酸菌を含む食品は多くありません。

また
・高血圧で塩分制限をしている
・そもそもぬか漬けや臭豆腐が好きではない

このような方にとって
食品から酪酸菌を摂取するのは難しいかと思います。

ですので効率的に摂取できる
“サプリメント”を活用するのもお勧めです。

 

 

というわけで次回は
酪酸菌が加わってパワーアップした
〈新デイリープロテインの魅力〉について
解説していこうと思います!

 

 

※免疫力アップシリーズ

①腸と免疫の関係
②腸内フローラ
③腸内フローラのバランス
④善玉菌

執筆者プロフィール

岩田 潤一郎
岩田 潤一郎先生
北海道出身 函館ラ・サール高校 中京大学体育学部
株式会社uniteボディメイク 代表
航空自衛隊出身のボディメイクコンサルタント。
ダイエット・ボディメイク専門「パーソナルトレーニングスタジオunite」の代表。
毎週日曜日YouTubeにてボディメイク情報発信中!

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