【美容&健康コラム】 2025.2.20 Vol,199
管理栄養士 岩田 潤一郎先生
前回は
免疫力アップの鍵は腸内細菌であることを解説しましたが、
今回は
その腸内細菌が形成する【腸内フローラ】について
深堀りしていこうと思います。
※前回の復習
簡単に前回の復習をしていきましょう☝
・免疫細胞の約7割は腸に存在するので、腸の健康が大切
・腸の健康のポイントは、腸内細菌のバランス
・腸内細菌のバランスを保つ鍵は【腸内フローラ】
まとめると
「免疫力アップの鍵は腸内フローラ」
ということになります。
■腸内フローラとは
腸内に棲んでいる細菌は
菌種ごとの塊となって腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いています。
この状態は
品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)に見えることから
「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
腸内フローラを形成している菌は
その働きによって大きく3つのグループに分けられます。
1つめは、私たちの身体を守る【善玉菌】。
2つめは、増えすぎると身体に悪影響がある【悪玉菌】。
3つめは、状況によって善玉菌の味方をしたり悪玉菌の味方をしたりする【日和見菌】です。
ここまでは前回お伝えしましたね(^^)
それでは
この3種類を詳しく見ていきましょう。
①善玉菌
私たちの健康に役立つ細菌で
乳酸や酢酸などを作り腸内環境を元気に保ちます。
◆主な働き
・腸内環境を弱酸性にし、悪玉菌の増殖を抑制する
・腸の蠕動運動を促進し、便通を改善する
・免疫細胞を活性化させ、免疫力を高める
・ビタミンを合成する
◆主な菌種
・乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌など
理想的な割合は〈約20%〉です。
②悪玉菌
腸内環境を悪化させたり有害物質を作り出したりして
病気や老化の原因となります。
◆主な働き
・有害物質を産生し、腸内環境を悪化させる
・腸内をアルカリ性にする
・腸の蠕動運動を抑制し、便秘を引き起こす
・免疫力を低下させる
◆主な菌種
・大腸菌(有毒株)、ウェルシュ菌、ブドウ球菌など
理想的な割合は〈約10%〉です。
③日和見菌
善玉菌と悪玉菌の中間的な存在でどちらにも属さない細菌。
約7割を占めるので
腸内環境のバランスを左右する重要な存在です。
◆主な働き
・善玉菌が優勢~善玉菌の味方をして腸内環境を良好に保つ
・悪玉菌が優勢~悪玉菌の味方をして腸内環境を悪化させる
◆主な菌種
・バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、連鎖球菌など
理想的な割合は〈約70%〉です。
■腸内フローラのバランス
善玉菌:悪玉菌:日和見菌のバランスは
2:1:7が理想的と言われます。
善玉菌は発酵活動を行い
悪玉菌は腐敗活動を行うので
"悪玉菌は全て悪い"ように思われがちですが、
「肉類等のタンパク質を分解して便として処理排泄する」
という重要な役割もあるので
やはりバランスが大切なんですね🌟
というわけで次回は
「腸内フローラのバランスを保つには」
というテーマでお送りしようと思います!
【プロフィール】Facebookより
岩田 潤一郎(いわた じゅんいちろう)
https://unite-diet.com/trainer.html
北海道出身 函館ラ・サール高校 中京大学体育学部
株式会社uniteボディメイク 代表
航空自衛隊出身のボディメイクコンサルタント。
ダイエット・ボディメイク専門「パーソナルトレーニングスタジオunite」の代表。
毎週日曜日YouTubeにてボディメイク情報発信中!