
Columnコラム
食卓から始める風邪予防 ― 免疫を整える秋冬の食べ方

【美容&健康コラム】2025.10.20 Vol,235
管理栄養士 岩田 潤一郎先生
■季節の変わり目、体調のゆらぎを感じたら
朝晩の冷え込みが増え、空気の乾燥も気になる季節。
この時期、「喉の違和感」「だるさ」「肌の乾燥」など、ちょっとした不調を感じやすくなります。
そんな季節の変わり目こそ、薬よりもまず“食事で整える免疫力”が大切です。
■風邪を寄せつけないための栄養ポイント
(1)ビタミンC+ポリフェノールで粘膜を守る
みかん・キウイ・ブロッコリーなどに豊富なビタミンCは、免疫細胞の働きを助けます。
ポリフェノールと一緒に摂ると抗酸化力が高まり、ウイルス侵入を防ぐ粘膜を強化。
(2)タンパク質で免疫細胞の“材料”を補う
免疫細胞はタンパク質から作られます。
鶏肉・魚・卵・大豆製品等を毎食摂ることで、感染に強い体の土台を維持できます。
食事で補えない時はプロテインも有効。
(3)腸内環境を整えて免疫の7割を支える
ヨーグルトや納豆、発酵食品を取り入れて腸を整えると、体の免疫バランスが安定。
腸が元気だと風邪をひきにくくなります。
■おすすめの組み合わせ食材
風邪予防の食卓では、以下の組み合わせが特におすすめです。
・鶏むね肉 × 生姜 × にんにく → タンパク質+血流改善で体を温める
・ブロッコリー × オリーブオイル → ビタミンCと脂溶性栄養素の吸収アップ
・味噌 × 野菜 × きのこ → 発酵食品+食物繊維で腸活&免疫力アップ
■おすすめ料理
「鶏むね肉とブロッコリーの生姜味噌スープ」
体を温めながら、たんぱく質・ビタミンC・発酵の力で免疫を底上げする、寒い季節にぴったりの一品です。
**材料(2人分)**
・鶏むね肉 … 150g(そぎ切り)
・ブロッコリー … 100g(小房に分ける)
・ しめじ … 50g
・玉ねぎ … 1/2個(薄切り)
・生姜 … 1かけ(すりおろし)
・にんにく … 1片(みじん切り)
・味噌 … 大さじ1と1/2
・鶏がらスープ … 400ml
・ごま油 … 小さじ1
**作り方**
1. 鍋にごま油を熱し、にんにく・生姜を香りが出るまで炒める。
2. 鶏むね肉を加えて表面が白くなるまで炒め、玉ねぎ・しめじを加える。
3. 鶏がらスープを注ぎ、沸騰したら弱火にして10分煮る。
4. ブロッコリーを加え、2〜3分ほど煮たら火を止め、味噌を溶き入れる。
5. 味を見て調整し、器に盛って完成。
**1人分の栄養成分(推定値)**
・エネルギー:約220kcal
・タンパク質:25g
・脂質:8g
・炭水化物:10g
・ビタミンC:45mg
・食物繊維:3g
※カロリー・脂質を抑えたい方は鶏皮を取り除きましょう
⭐まとめ~心と体を温める「食養生」を⭐
風邪を防ぐ一番の秘訣は、体を冷やさず、栄養バランスを崩さないこと。
食事は“体の防衛システム”を整える最も身近なセルフケアです。
寒さが増していくこれからの季節、温かいスープや旬の野菜を味方につけて、心も体もポカポカに整えていきましょう(^^)
執筆者プロフィール

- 先生
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北海道出身 函館ラ・サール高校 中京大学体育学部
株式会社uniteボディメイク 代表
航空自衛隊出身のボディメイクコンサルタント。
ダイエット・ボディメイク専門「パーソナルトレーニングスタジオunite」の代表。
毎週日曜日YouTubeにてボディメイク情報発信中!
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