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肌の夏バテ対策

肌の夏バテ対策

【美容&健康コラム】 2025.8.10 Vol,223
MI美容顧問:川戸清弥

毎日猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?この様な暑さはいつまで続くのでしょう。
年々夏が長くなって来ているように感じる今日この頃ではありますが、こんな季節はスキンケアもシンプルになりがちです。シンプルというより「手抜きケア」といった方が正解かもしれません。そんな「手抜きケア」を続けていると、お肌が悲鳴を上げていますよ。

そこで今回の美容コラムでは、疲労困憊した「肌の夏バテ対策」としていくつかの対策方法をお伝えしたいと思います。

春から続く強い紫外線の影響と、室内と屋外の温度・湿度の落差の環境下で、体温調節作用や保護作用・分泌作用を担う肌にはかなりのストレスが加わり、肌内部には活性酸素が多く発生しています。しかし「夏バテ」している肌の変化に気づいていらっしゃらない方が多いのも確かです。

『少し日に焼けたかしら?』とか『メイク崩れが気になるけど、こんなに暑いのだからしょうがないわね』などというように、夏が過ぎれば元に戻ると高を括っていると肌老化が加速してしまいますよ!

この季節は毎日少しずつ肌へダメージが蓄積しているのです。それを証拠に、紫外線が当たりにくい顎裏の肌と頬や額などを比較してみましょう。滑らかさ・表面の硬さ・毛穴の大きさや肌の色・水分と油分バランスで変化する肌のしっとり感など・・・触っただけでも違いを感じる事でしょう。肌からのSOS信号は「夏バテしてヘトヘトだよ~」なんて言っているのかもしれません。そんな肌からの信号をしっかりキャッチし、その日その日の肌状態に合ったスキンケア方法で臨機応変に対応する事がとても重要です。

そこで「夏バテ肌」に効果的なトリートメントを5つ紹介したいと思います。肌の疲れを感じていらっしゃる方は是非参考にして下さい。

 

【肌の夏バテ対策方法】

  • 毎日の食事に色合いを意識しよう

内側からのトリートメントとして食事はとても大切です。夏には抗酸化ビタミンを多く含む食材を選んで食べる様にしましょう。ビタミンA/E/Cを多く含むナッツ類やトマト・パプリカ・ゴーヤなど色のカラフルな色野菜と覚えておきましょう。最近流行の抹茶を食後に取り入れるのも良いでしょう。そして体内の水分コントロールを助けてくれるカリウムが豊富なスイカ・桃・メロンも摂取するようにしましょう。

 

  • 肌のゴールデンタイムを意識した睡眠を心掛けよう

以前は22時~24時といった時間帯を肌のゴールデンタイムと呼びましたが、最近の研究で、「時刻」ではなく眠りに入った時から最初に訪れる一番深い睡眠をゴールデンタイムと呼ぶようになってきました。このゴールデンタイムに質の良い深い睡眠をとる事で、成長ホルモンが肌の細胞再生を促進し、睡眠ホルモンであるメラトニンが強力な抗酸化作用により活性酸素を減らしてくれるのです。この事により肌の老化を防いでくれるのです。

 

  • 紫外線を浴びない工夫をしよう

紫外線カット剤はお使いでしょうが、発汗により効果が半減してしまいがちです。常に紫外線カット剤は持ち歩く事。そしてこまめに塗り直す事が大切です。外出は10時~14時を避けるようプライベートな用事はスケジュールのコントロールを行いましょう。帽子やサングラスなど紫外線対策グッズを上手に使い直射日光を出来るだけ避ける工夫を心掛けましょう。

 

  • スキンケア商品は配合成分をチェック

この時期使用する化粧品の選び方のポイントは、抗炎症成分・抗酸化成分・保湿成分・シミやシワ予防成分・肌細胞の修復を行う回復成分が配合された化粧品を選ぶようにしましょう。

上記作用成分が総合的に期待できる化粧品があるなら、単品でもその化粧品をしっかり使用する事で肌へのダメージは軽減され、肌老化を予防する事が出来ます。

例えば「ナイアシンアミド」などは、低刺激でビタミンC誘導体と似た抗酸化作用があり抗炎症作用・保湿作用も期待できます。シミやシワ予防に効果かある優秀な成分ですから「ナイアシンアミド配合」の化粧品を使うのもお勧めです。

そこでお風呂上りのスキンケアは化粧水を冷蔵庫で保管するなどして、冷感により汗がひいてからクリームは塗布するなどの工夫をしましょう。皮脂や汗の分泌が多くなる夏でも冷房により肌は乾燥しがちです。乾燥を防ぐためにもクリームは使用した方が良いでしょう。

 

  • 摩擦レスなスキンケアを心掛けよう

発汗の多い夏は特に汗をかいた時などハンカチは押しぶきを習慣づける事が大切です。肌に負担を掛けないよう摩擦を避ける事を心掛けましょう。

角質層を正常に保つ事は外界からの刺激や紫外線から肌を守るためにとても重要な事です。毎日の洗顔時のすすぎはシャワーを上手く利用し、手の平で擦る回数を減らすよう意識しましょう。水圧や洗浄効果の高いシャワーヘッドなどを使用する際には、顔に対し直角に水流を当てるのではなく額から下に流すようにシャワーヘッドを当て肌への刺激を減らす工夫をしながら利用しましょう。

 

上記5つのトリートメント方法を参考に、今日から「肌の夏バテ対策」を取り入れて下さい。身体と同様、肌も夏のダメージを秋に持ち越さない事が肌老化を予防するにはとても大切な条件なのです。

 

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。

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