
Columnコラム
肌トラブルが増える秋

【美容&健康コラム】 2025.10.10 Vol,233
MI美容顧問:川戸清弥
今年の夏は猛暑続きでしたね。調べてみると今年の夏40℃超えの地域が22都道府県48地点もあったそうです。年々平均気温は上昇し猛暑日(最高気温が35℃を超える日)が増え様々な物への影響が懸念されていますが、私たちの皮膚にもジリジリと大きなダメージを与えます。そんな夏もやっと終わり過ごしやすいい季節の到来といいたいところですが、今年は10月に入っても30℃前後まで気温が上がる日もあり油断はできません。
そこで今年の夏のスキンケアを振り返ってみて下さい。紫外線対策は完璧でしたか?健康な肌を保つためにどの様なスキンケアを行っていましたか?今回の美容コラムは夏のダメージが秋にどの様な肌トラブルとなって現れるかをテーマにお話ししたいと思います。
9月半ばを過ぎるとエアコンを使う日もめっきり減り、過ごしやすくなったと喜ぶもつかの間、この季節は朝夕の気温差が大きく一気に湿度も低下する為に、肌の水分が失われやすく乾燥を感じ始めるタイミングでもあります。夏に浴びた紫外線の影響でメラニンは蓄積しシミやクスミが現れ、肌のハリの低下などが顕在化し始めます。お顔だけでなく手の甲や首・デコルテなど感じる個所は人それぞれでしょうが、確実に肌には様々な影響があらわれ始める事でしょう。そんなこともあり年々「秋」の肌トラブルに悩む人の数は増加しています。そこで秋に起こりやすい肌トラブルと主な原因について確認しておきましょう。
【秋の肌トラブルと主な原因】
(1)乾燥・かさつき
秋になると気温の低下により皮脂腺の分泌量が減り、急激な湿度の低下から角層の水分量の減少により肌が乾燥し始めます。
(2)くすみ・黄ばみ・シミの悪化
秋になり紫外線量は減っても夏に浴びた紫外線(UV-A・B)によりメラニンが内部に残ったままクスミやシミとなって表面化します。
(3)ハリの低下・小ジワ・シワの進行
春から夏の強い紫外線(UV-A)は真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊します。そのことにより肌はタルミや小ジワが現れ深いシワに移行します。
(4)毛穴の角栓・ごわつき
夏の紫外線や毛穴から排泄される皮脂の影響で角質が厚くなり、ターンオーバー周期が乱れ毛穴に老廃物が溜まりやすくなります。そのままにしておくことで酸化し硬くなる事で角栓に変化します。
(5)赤み・敏感肌
気温の温度差で自律神経に影響を及ぼし、湿度の低下や皮脂量の不足から常在菌バランスも乱れ始め、ついにはバリア機能が低下し肌が敏感な状態になります。
(6)アレルギー性の肌トラブル
秋の主な花粉原因(ヨモギ・ブタクサ・カナムグラ・イネ科)が飛散しダニの死骸などは9・10月は注意が必要です。アレルギーのある方は赤み・痒み・湿疹などがあらわれます。
秋の肌トラブルと主な原因についてお話してきましたが、既に上記肌トラブルを感じている個所はありませんか?
(6)のアレルギー性の肌トラブルのように赤みや痒みが現われればすぐに肌の異変を感じるでしょう。しかし私たちは皮膚があまりにも身近な臓器の為小さな変化には気づかず、ぞんざいに扱う事がよくあります。その証拠に汗の量は減り、皮脂の量が減って乾燥を感じ始めているはずなのにスキンケアは夏のまま。なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分の肌状態をちゃんとチェックし、季節によって洋服を衣替えするようにスキンケア商品も見直し替える必要があります。いつまでも健康で美しい肌を維持する為にスキンケアを正しく使い、肌の為に必要なケアを行うことはとても大切なのです。
皆さんは毎日肌をチェックする際どのような鏡で行っていますか?
例えばブティックやヘアサロン・エステサロンなどに置いてある鏡は照明調整により肌が綺麗に見えます。最近はご自宅のパウダールームなども、肌がきれいに見える照明が使われている事もあるでしょう。一度ご自分の素肌を太陽の下(太陽光又は白色光)で確認してみて下さい。小さな変化が見えるはずです。そして肌が何を必要としているかもわかるはずです。
次回の美容コラムでは、秋に必要なスキンケア商品や秋だからこそ行っておきたいスキンケアトリートメントを紹介したいと思います。おたのしみに。
執筆者プロフィール

- 顧問
- ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。
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