【美容&健康コラム】 2023.10.25 Vol,136
MI美容顧問:川戸清弥
前回の美容コラムでは、肌の色の変化についてお話ししてまいりましたが、今回のコラムでは肌の黄ばみ原因である「糖化作用」に焦点を絞り改善策についてお話ししたいと思います。
そもそも「糖化」とは、体のコゲとも言われており、紫外線による光老化と同様に肌の老化において注意すべき大きな要因です。
糖化による肌の黄ばみとは、前回でも申し上げた様に、「糖分を摂り過ぎてしまう事で、余った糖分が体内でタンパク質と結合・変性し黄褐色の糖化タンパク質と云う物質を生成し、この事で肌が黄ばんで見えてしまう」とお話ししましたが、この糖化によって悪玉物質(AGEs=蛋白糖化最終生成物)が次々に発生し肌の黄ばみだけでなく病気の引き金になる事が分かっています。
ここからは「糖化」によって、肌の内側に起こる様々なダメージを確認して行きましょう。
真皮層・・・徐々に血管も細く脆くなり血行不良により栄養が細胞に運ばれず、コラーゲンやエラスチンも糖化により劣化し弾力を失うことでシワやタルミが現れます。
表皮層・・・糖化タンパク質の蓄積によりターンオーバーがスムーズに行われにくくなり、ターンオーバーの乱れから、乾燥や肌荒れが起こりやすくなり、メラニンの排泄も出来ずシミとなってとどまります。
上記の様に糖化により肌は、表面的なダメージだけではなく内部にもダメージを受けています。
要するに糖化は美肌の大敵なのです。
そこで一旦黄ばんでしまった肌を戻す為のスキンケア対策として、優先すべきは新陳代謝のアップです。しかし25歳頃から肌のターンオーバー(新陳代謝)は乱れ始めます。
その為日々のスキンケアでターンオーバーを整えるケアはとても重要です。
幸いにも皮膚は代謝周期が比較的早い臓器ですから、肌か硬くならない様に、日々紫外線を直接浴びない様にする事と肌の水分量を低下させない事で肌の色は徐々に戻りますが、定期的に古い角質を取り除くソフトピーリング等行う事で早い効果が期待できます。
毎年開催されるSQC出場者の中には、50代・60代の方もいらっしゃいますが、黄ばんだ肌の方は居ないと思いませんか?
壇上に並んでおられる方々のお顔を拝見しても肌色は、とても美しく輝いています。
コンテスト前の数ヶ月間「糖質」の摂取を控え、消費カロリーアップのために運動も行っておられた事でしょう。
その甲斐あって体内には余分な「糖」は少なく「糖化作用」が起こりにくい状態にあったと考えられます。
勿論ご本人はウエイトダウンが目的だと思いますが、その結果様々な効果が肌にも表れています。
結論とすると「糖質」の摂取コントロールが一番大切だと言えるでしょう。
「皮膚は内臓の鏡」と云いますが、朝起きてまずはご自分の肌を観察しましょう。
肌が貴女にSOSのサインを出しているかもしれませんよ。
毎日の「糖質量」を意識し、肌の新陳代謝が低下しない様今お使いの化粧品においても再チェックしてみましょう!