【美容&健康コラム】 2025.5.25 Vol,212
MI美容顧問:川戸清弥
今回の美容コラムでは、「クレンジング」をテーマにお話ししたいと思います。クレンジングなんて所詮洗い流す物だから高価な物は使わないと考えていらっしゃる方も多く、価格帯で選ばれる女性も多いのではないでしょうか?メーカーによっても価格はピンキリで種類も様々…どのようなクレンジングを使うべきか迷ってしまいます。そんな「クレンジング」について必要性やそれぞれの特徴など確認してみましょう。
ところで皆さんは、洗顔料をお使いですよね?では何故洗顔料以外にクレンジングも使う必要があるのでしょうか?要はW洗顔の必要性です。まずここで「クレンジング」の必要性を改めて確認しておきましょう。
【クレンジングの必要理由】
1.洗顔料だけでは落とし切れない汚れを落とす為!
一般的に洗顔料は水溶性の汚れを落とす効果はありますが、メイク用品など油溶性の汚れや、汗や水に強いウォータープルーフのな着性の強い油を落とすには不十分だからです。
2.毛穴の汚れを落とす為!
毛穴には、皮脂やメイクの汚れ・古い角質など洗顔料では落とし切れない事が多く毛穴に残ってしまうと肌トラブルの引き金になるのを防ぐためです。
3.スキンケア商品の効果を高める為!
汚れが肌表面や毛穴に残った状態で、スキンケア商品を使っても浸透が悪く効果が半減する事を防ぐためです。
上記3つが、クレンジングを使う主な必要理由でしょう。家庭内にある洗剤でも食器用・床用・浴室用等々、汚れに応じて洗浄剤を使い分けられていると思います。それと同様にメイク用品は美しく見せる為の必需品ではありますが、肌にとっては油溶性の汚れです。クレンジングを使わず、メイク汚れが残ったままだと皮脂と混ざり合い酸化が進み過酸化脂質へと変化し、雑菌も増え肌の常在菌バランスは崩れ始め肌荒れや吹き出物・シミやくすみ・タルミなど次々に肌トラブルが起こり兼ねません。日々肌の汚れをしっかり洗い流し清潔に保つ事はスキンケアの基本だと言う事を忘れないで下さい。ではここでどの様な種類のクレンジングがあるか、代表的な物と特徴をご紹介する事にしましょう。
【クレンジングの種類と特徴】
◎オイルクレンジング
特徴:主にオイルで出来ているためにメイク汚れとの馴染みがよく濃いメイクも落としやすい反面、肌への摩擦により乾燥に注意が必要。
◎ミルククレンジング
特徴:柔らかなテクスチャーで肌に優しく乾燥しにくいが、脂性肌やニキビの方には向かないでしょう。
◎クリームクレンジング
特徴:油分と界面活性剤のバランスが良く肌への摩擦負担も少ないが、ポイントメイクによっては落ちない物がありW洗顔が必須。
◎クレンジングシート
特徴:忙しい時などには便利だが、肌への摩擦が発生しやすく、使う際の力加減がとても重要で十分な注意が必要。
◎クレンジングバーム
特徴:オイル成分が多い為、洗浄力が強く毛穴の黒ずみや角栓ケアとして評価は高く若い世代に人気が高まっている。
◎クレンジングウォーター
特徴:さらさらした液状で使いやすく短時間でさっぱりした洗い心地、コットンなどで拭き取るタイプの物は摩擦に注意が必要。
◎クレンジングジェル
特徴:水溶性・油溶性の2タイプがあり、水溶性のタイプはまつ毛のエクステを利用している方にはお勧めですが、メイク汚れの馴染ませに少々時間がかかる。
皆さんはどのタイプのクレンジングをお使いですか?ざっと7つのクレンジングを紹介しましたが、一言にクレンジングといっても様々な物があります。化粧品メーカーはこの7種類のクレンジングに独自の有効成分を配合し肌への負担が無いように研究を繰り返し、使いやすいように容器にも工夫を凝らし製品化しています。
クレンジングは、美しい肌を維持する上で重要なステップです。価格や香り・手軽さだけでクレンジングを選ばずに、クレンジングの必要性を理解し、面倒だと思わず正しく丁寧にケアを続けましょう。もしも肌の不調を感じたら、クレンジングの使い方を見直し出来るだけ摩擦を避ける事、そしてメイク用品を変えた時やメイク崩れ・肌のざらつきが目立つ又は肌が敏感に傾いてきたと感じたらクレンジングのタイプをチェンジする事を検討してみましょう。肌に合わないクレンジングを長期で使用していると、いくら高価な美容液やクリーム・美顔器等を使っても肌は前進しません。自分の肌に合ったクレンジングを正しく使い健康的で輝く肌を手に入れましょう。