【美容&健康コラム】 2021.3.10 Vol,10
MI美容顧問:川戸清弥
ぽかぽか陽気の日も多くなり、紫外線が気になる季節となりました。
紫外線カットの為、毎日色々と心掛けている方も多い事でしょう。
帽子や日傘、紫外線カット剤にサングラスや手袋等、最近では日焼けを嫌い日傘をさす男性もよく見かけるようになりました。今年は、マスクの日焼けあとが付かない様に紫外線カット剤をしっかり顔に塗ってからマスクを着けて出かける方も多いはず。
今回はそんな嫌われ者の紫外線について少しお話をしたいと思います。
そもそも紫外線って何でしょうか。
それは、太陽から届くさまざまな光線の1つです。太陽から届く光線の中には、可視光線や赤外線もあります。これらの光線は波長によって大別されています。
紫外線の波長は100~400㎚で、中でも紫外線はA波・B波・C波と波長の違いにより分けられています。
315~400㎚・・・紫外線A(UV-A)
280~315㎚・・・紫外線B(UV-B)
100~280㎚・・・紫外線C(UV-C) (国土交通省 気象庁)
太陽光線は、波長が短いほどエネルギーが強いのでA・B・C波でいうならC波が一番強いことになります。
この紫外線C波は地球を覆うオゾン層などにより吸収されほとんど地上には到達していませんが、環境汚染などによりオゾン層が薄くなり穴が開き(オゾンホール)が南極や北極で観測されています。
万が一紫外線C波を継続的に浴びてしまうと人体に大きな影響があることから世界中でオゾン層の観測が行われており、WHOからも紫外線が人体に及ぼす影響を指標化したUVインデックスを紫外線対策として推奨しています。
今の日本では紫外線C波は問題ないものの、紫外線A・B波は、年中降り注いでいます。
この2つの紫外線も注意が必要です。特に最近では「光老化」と言って紫外線を浴びることで皮膚や眼球などに老化症状が早く現れる事が分かって来ました。皮膚に関しては真皮にあるエラスチンやコラーゲンなどのたんぱく質を変性させ、シワやたるみが表れたり、急激に日焼けすることで色素沈着やシミを作ります。眼球では白内障のリスクが高くなるデータもあります。過度に浴びることで皮膚が炎症したり細胞のDNAを傷つけたり、紫外線は、皮膚ガンの原因の一つとも言われています。
しかし紫外線は、殺菌効果に優れ、生体リズムの調整をしたり、強い骨の形成や胃腸や腎臓に必要なビタミンDの生成に、紫外線は無くてはならない重要なものでもあります。
生まれてからどれくらい紫外線を浴びてきたかカウントできるものではありませんが、紫外線を浴びている量によって光老化の影響は大きいため、顔や手の甲のように年中紫外線にさらされている部位に関しては、今からでも毎日の紫外線を避ける為に、紫外線をカットしてくれる物を身に着けたり、紫外線カット剤等を上手く活用しながら外出時や 屋外での活動を楽しみましょう。