【美容&健康コラム】 2022.7.10Vol,74
MI美容顧問:川戸清弥
今回のコラムでは「むくみ」を簡単に解消する方法をお伝えしたいと思いますが…その前に私が以前エステサロンに勤務していた時の体験をお話ししたいと思います。
ある日50代前半のお客様が痩身ケアを目的にいらっしゃいました。その方は特に下半身に「むくみ」のある色白のぷよぷよ系の体系で、よく言う水太りタイプの背の低い女性でした。身長と体重ははっきり覚えていませんが、運動が苦手で更年期のせいか汗っかきな方でした。予約日90分コースの痩身ケア(全身コース)中に3回もトイレに立たれ、体調でも悪いのか?と心配になったことをよく覚えています。ケア後体重測定とサイズチェックを行うとケア前に比べ1.5㎏も体重が落ち、太ももの回りが4cmも減っていました。あの時はお客様と一緒に大きな声を上げて喜んだ記憶があります。この結果は勿論体調が悪かったのではなく、発汗とリンパマッサージにより余分な水分が一気に排泄された効果だったと思います。
余分な水分と言いましたが、成人体重の約60%は水と言われています。60%の内わけは細胞内に約40%・細胞外(間質液・血漿)に約20%です。「むくみ」は20%の細胞外の量が増すことで起こります。細胞外の水分量が増す原因はさまざまですが、多くの方をカウンセリングする中で、筋肉量の低下と塩分摂取過多、そしてストレスによる睡眠不足が「むくみ」に悩む方の共通点のように思います。
前文でお話しした様にリンパの働きや流れを助ける事で簡単に「むくみ」は解消します。エステに行かなくても家庭用美顔器を使い、定期的にケアを続けることで脚や腕・指などの「むくみ」が無くなりシルエットも美しく細く変化します。しかしトリートメント方法や順番は必ず間違えない様に注意し行って下さい。
美脚ケア(上記【美脚ケア】資料を参考)に行う際の注意点として、何ヵ所も気になるむくみ個所がある場合は、必ず心臓から遠い部位から先にケアして下さい。片手に美顔器を持ち、もう片方の手のひらで交互に肌表面をしごく様に、鼠径部(そけいぶ)のリンパ節に向かって滞留している余分な水分を集めるイメージで行いましょう。リンパ節に水分を集め排泄のお手伝いをするだけなのです。片足のケアが終わったら左右を比べて下さい。ケアした脚の方が確実にすっきり細く変化しているはずです。浮腫んだり脚がだるく感じた時には上記「美脚ケア」を一度お試しください。 ※内臓疾患・むくみの症状が長期に続いている方・痛みを感じる方は病院へ行く事をお勧めします。