Columnコラム

こんにちは、毛髪診断士の村上綾子です。

冬になると毎年のようにやってくるのが、「髪と頭皮の3大トラブル」。

乾燥、静電気、そしてフケ。気づけば髪がパサついて広がる、ブラッシングのたびにパチッと静電気が起きる、肩にふわっと白い粉のようなものが…そんな経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。

この季節の悩みの根本原因は、やはり「乾燥」です。
空気が乾き、室内は暖房でさらに湿度が低下。肌だけでなく、頭皮もカサカサになりがちです。頭皮が乾燥すると、ターンオーバー（肌の生まれ変わり）が乱れてしまい、未熟な角質が剥がれて「フケ」となって目に見えるようになります。フケは清潔にしていないせい…と思われがちですが、実は“洗いすぎ”によって頭皮が乾燥し、フケが出てしまうケースも少なくありません。冬は特に、洗浄力の強すぎるシャンプーは避けて、保湿ケアを意識してあげたいですね。

そして、もうひとつの悩み「静電気」。これは、髪の水分量が減り、摩擦が起きやすくなることで発生します。パチパチするだけならまだしも、髪が広がってまとまらない、切れ毛が増える、スタイリングがうまくいかない…といった二次トラブルにもつながりがち。髪も頭皮も、実は水分がとても大切なのです。

そんな冬のお悩みにこそ、わたしのおすすめは 「潤いを与えるスカルプケア」。
なかでも、私が愛用しているのが「薬用育毛剤イクモスQ」。この育毛エッセンスには「マヨラナエキス」という保湿成分が含まれていて、なんとヒアルロン酸の産生を促す働きがあるんです。ヒアルロン酸といえば、肌の潤いを保つ成分として有名ですが、頭皮にとっても同じ。乾燥やフケを予防し、みずみずしい状態をキープするサポートをしてくれます。

使い方のポイントは、お風呂上がりにタオルドライした清潔な頭皮に、イクモスQをなじませてマッサージすること。指の腹でやさしく円を描くように揉み込んでいくと、じんわりと血流が促されて、頭皮がふっくらと柔らかくなっていくのを感じられるはずです。

また、朝のスタイリング時に、乾燥した頭皮に数プッシュしマッサージするのも効果的。ぜひ試してみてください。

そして、乾燥対策の新しい習慣として、私は「ミラブルZERO」のような微細ミストシャワーでの洗髪も取り入れています。細かい水流がやさしく頭皮の汚れを落としつつ、必要な潤いを奪いすぎないのがポイント。お風呂タイムがまるでスパのように心地よく、自分へのご褒美にもぴったり。

12月は一年の締めくくり。自分をいたわるケアを取り入れる良いタイミングかもしれませんね。

また、外からのケアだけでなく、内側からの保湿もお忘れなく。水分をこまめにとることはもちろん、良質な油分を含むナッツ類や、ビタミンB群が豊富な食材（豚肉、大豆、卵など）も、健やかな頭皮をつくるために役立ちます。

冬はどうしても乾燥が深刻になる季節ですが、ちょっとした意識の積み重ねで、トラブルを予防することができます。フケが気になるからといってごしごし洗わず、乾燥がひどいからといって何もしないのではなく、「やさしく保湿してあげる」ことを意識してみてくださいね。

心も髪も潤う冬になりますように。

＼次回予告／

「年末年始は髪の分かれ道？生活リズムと髪の関係」

忙しい季節こそ、髪の健康を左右するタイミング。来月は“リズムの乱れ”と髪への影響について、詳しくお届けします。

執筆者プロフィール

村上 綾子

大手企業にてプロモーション業務に20年以上従事。
退職後、自身の加齢に伴う頭皮・毛髪の変化を実感し「毛髪診断士」の資格を取得。毛髪に関する正しい知識と実体験を活かし、日々の生活に重ねて、毛髪・頭皮について、みなさまにわかりやすく丁寧にお届けすることを心がけています。

最近の投稿

• 育毛2025/12/15乾燥・静電気・フケ…冬の3大トラブル解決法
• 育毛2025/11/15秋深し、髪のボリュームとブラッシングケア
• 育毛2025/10/15ボリュームアップで若見え！ふんわりヘアのコツ
• 育毛2025/09/15抜け毛の秋？“ゆらぎ”の時季に知っておきたいこと