Columnコラム

「肌トラブル」を感じる人が急増

「肌トラブル」を感じる人が急増

【美容&健康コラム】 2021.11.10 Vol,42
MI美容顧問:川戸清弥

 

「肌トラブル」に悩まれている人が昨年の1.6倍に増えているデータが製薬メーカーの調査で明らかになりました。

大きな原因の1つにマスクの長時間着用があると思います。テレビなどでもよく耳にするようになった「マスク荒れ」です。皮膚科への相談件数も増加し続けており深刻な肌状態の方も多いと聞きます。そこへ来て急激な気温変化により一気に湿度が低下したことで乾燥肌からバリア機能低下と…肌トラブルに悩まれる方は、これからの季節もっと増加する事になるでしょう。

 

 

そこで乾燥するこの季節に、しっかり肌を守る為には肌の水分量を維持する事がとても大切となります。その為にも正しい保湿ケアを知っておく必要があります。ご自分の知識が間違っていないか?確認してみましょう。下記の1~6の文章を読み間違ったものには✖を正しいものには〇をつけてみましょう。

 

【肌の保湿力】について

1.冬になると汗は出にくくなるが皮脂の分泌量は変わらない

2.マスクを着ける事により保湿力の低下は避けられる

3.保湿力が高い肌は毛穴が目立つ

4.肌が乾燥することでシワは出来やすいがシミへの悪影響はない

5.肌の保湿力と肌のバリア機能には相関関係はない

6.毎日摂取する食品(栄養素)と肌の保湿力は関係する

★上記6問の答えは美容コラムの最後に…

 

上記1~6の「肌の保湿力」に関する文章に回答出来ましたか?「えっ?これどっちかな?」と迷われた方も多いのではないでしょうか?

肌の保湿力とは「肌に水分を蓄えておく力」の事です。例えば化粧品売り場で美容部員さんが計測してくれる水分量は、あくまでも現在の肌表面の水分量であって計測する環境(場所・天候等)によってもブレが生じます。水分を蓄える力が数字で表示されるわけではありません。肌の保湿力とは、「皮脂膜」・「天然保湿因子」・「細胞間脂質」・「角質層の厚み」の4つバランスによって保たれています。1つの要素が低下するだけで残りの3つの働きにも問題が生じあっという間に「保湿力」事態が低下し始め、肌はカサカサし肌荒れなどに移行してしまうのです。この4つのバランスを維持するために大切なポイントを意識し毎日のスキンケアに取り入れて行きましょう。

 

 

【冬のスキンケアポイント】

A.皮脂の分泌量が減少する冬は必ず毎日のスキンケアにクリームを使い、定期的にマッサージなど行い皮脂腺を刺激すると良いでしょう。特に皮脂の分泌量が低下する年代の方は年間を通じて行うことをお勧めします。

B.摩擦などは角質層を傷つけ、たちまち保湿力が低下します。洗顔時の力加減・洗顔後のタオルの摩擦・顔そり等に十分注意しましょう。

C.お部屋の湿度は60%以上を意識し毛穴の拡張や肌表面の水分を奪われない様に注意しましょう。(加湿器等を活用しましょう)

D.新陳代謝が遅くなる冬はメラニンの排泄に時間がかかります。メラニンを来年に持ち越さないよう冬も美白ケアを続けましょう。

E.肌の異常を感じたら直ぐにシンプルケアに変更する。(敏感用化粧品のみ使用しクレンジングや洗顔時は特に優しくケアする事が大切です)

F.乾燥肌には毎日の食事に、ビタミンA/B6/C・亜鉛・グルコサミンを多く含む食材を選んで摂取しましょう。(人参・レバー・ニンニク・キウイ・いちご・牡蠣・魚介類・軟骨・干しエビ・ウナギ・長いも・オクラ等)

今年の冬はA~Fのポイントを参考に「保湿力」の高い瑞々しいお肌が維持できるように心掛けましょう。

 

上記【肌の保湿力について】1~6の答えは

1-✖・2-✖・3-✖・4-✖・5-✖・6-〇

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。

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