【美容&健康コラム】 2023.6.25 Vol,120
MI美容顧問:川戸清弥
皆さんは、何歳からちゃんとスキンケア化粧品を使う様になりましたか?かなり個人差があるようですが、今回のコラムでは「アンチエイジングスキンケア」のタイミングについてお話したいと思います。
仕事柄、肌の若返りについて相談を受ける事があり、色々お尋ねするとスキンケア化粧品が間違っている方がいらっしゃいます。そんな中、最近では化粧品メーカーから「○○歳からのスキンケア」とか「○○代の為のスキンケア」等と年齢を限定したテレビコマーシャルやリーフレットが増え、中には商品名に年齢表示された物も有ります。消費者にとってはスキンケア化粧品を選ぶ目安として便利なのかもしれません。しかしこの類の商品は、エイジングケア即ち年齢に応じたスキンケアの事ですから、けしてアンチエイジングスキンケア商品とは違う事を知っておきましょう。
「女性のお肌の曲がり角」は25歳などと言いますが、この頃からコラーゲンの減少が徐々に始まり、表皮成長因子(EGF)も減り始める事で肌のターンオーバーも乱れ始めます。しかしもっと大きなお肌の曲がり角がある事をご存じですか?このお肌の曲がり角を期に、肌質が変化し始め、今まで気にならなかった肌トラブルが色々現れ肌以外にも髪質や体調にも変化を感じ始める。この大きな曲がり角とは、30代後半をさします。この時期になると美肌ホルモンと呼ばれる女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の減少と共に皮脂分泌の低下が起こり始め、肌は大きく揺らぎます。このタイミングこそが将来の美肌レベルを決める分かれ道になるといえるでしょう。
同じ年齢でも、とても若く見える人がいらっしゃいますよね。実年齢と見た目年齢が大きく違う人のポイントは、服装等にもよりますがきっと肌と髪ではないでしょうか?年齢を重ねても若々しい肌で過ごすには、未だ老化シグナルを感じていなくても30代後半から「アンチエイジングケア化粧品」をまずは1品、そして徹底したモイスチャーケアを心がけましょう。「アンチエイジング化粧品」は50、60代になってからと思っている女性は多いと思いますが、早めの対策こそが友好的と言えるでしょう。
中でも、洗顔料については特に慎重に選ぶ必要があります。先程述べた様に女性ホルモン(エストロゲン)が減少し始めると、肌は水分を蓄えておく事が難しくなり、弾力繊維が失われ、肌がどんどん薄く脆くなってきます。肌を雑に扱ってしまいがちな洗顔時こそ、角質を傷めず水分を必要以上に奪わない物を選ぶことが大切です。洗顔後、肌が赤くほてったり、つっぱり感を感じるようなら洗顔料の見直しが必要かもしれません。クレンジングやソープこそアンチエイジングスキンケアを始める方には、一番先に見直して頂きたいと思います。読者の皆様の中には、50、60代の方もいらっしゃると思いますが、再度ご自分のスキンケア化粧品をチェックしてみて下さい。案外洗顔料に関しては、使い方が簡単だとか短時間で落とせるからという安易な理由で選ばれている方が多いように思います。洗顔時に肌を痛めつつ、高級エッセンスでアンチエイジングケアしたつもりでも、アンチになっていないのです。くれぐれもご注意を。
最後に「アンチ」とは「対抗する」の意味ですから【アンチエイジング=老化に対抗する事】つまり何歳から対抗するべきなのか。どんなことから始めるべきか。今日のスキンケアが数年後の肌を作る事を忘れないでおきましょう。