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『角質層』が無ければ肌はどうなる?

『角質層』が無ければ肌はどうなる?

 

新春のお慶び申し上げます。今年もご愛読者に寄り添い美しさと健やかさの維持に役立つ情報をご提供すると同時に、皆様の美しさが日々の自信となるよう様々なスキンケア方法や化粧品情報などお届けしたいと思います。

 

 

さてこの季節は乾燥肌や肌荒れに悩まれている方も多いかと思いますが、ここ最近特に「敏感肌」の方が増えているように感じます。
数多くのメーカーが肌悩みについて調査を行っていますが、敏感肌と感じている人の割合を調査すると、既に自覚症状のある方と自分の肌は敏感だと不安に感じている人の数を合わせると全女性の約50%が自分の肌は敏感だと感じているそうです。

今年最初の美容コラムは敏感肌に傾く大きな原因としてバリア機能を司る『角質層の役割』についてお話ししたいと思います。そして敏感肌へと傾いていかないよう何に気を付けるべきか?知っておきましょう。

まず初めに、もし角質層が無かったらどうなるのか?想像したことはありますか?

 

角質層が無ければ、私達の肌は外の世界にむき出しになり命に関わるほど弱くなります。その理由はどんどん水分が蒸発し乾燥が進み、ひび割れや炎症が起こり、汗や摩擦・紫外線など普段なら問題ない刺激も即座にダメージとなり赤み・痛み・痒みがあらわれ、生活に支障が出始めます。

そして最も大きなダメージとしてウィルス・細菌・真菌などの病原体や化学物質の侵入により体を守れなくなるのです。外界との境にある角質層がないと、人間は「乾燥・刺激・感染」に弱くなり、生きていくのが難しくなるほど危険なのです。このことから分かるように、角質層の役割は驚くほど大きく私たちの体を守る鎧のような存在であることが理解できます。

 

「身体を守る鎧」即ち肌のバリア機能を担っている要素はいくつかありますが、中心的な要素は「角質層」です。ご存じの方も多いでしょうが、角質層は肌のもっとも外側に存在し角質細胞(死んだ細胞)がレンガのように何層にも重なり合い、剥がれ落ちないように細胞間脂質がその隙間を埋めるセメントの役割をしています。

その厚さはわずか0.02mmほどの薄い層ですが、前に述べたように「外部刺激から守る鎧」と「水分を保つ保湿機能」という重要な役割を担っています。この層が乱れると、乾燥・赤み・ヒリつきなどの敏感症状が起こりやすくなるため、日々のスキンケアでは角質層を壊さないことが鍵になります。

まず、一番気を付けたいのは「洗顔」です。硬いたんぱく質(ケラチン)で出来た角質細胞は、とても水分を吸いやすい特性を持っており、水分を含むことで膨らみ柔らかくなるために摩擦にとても弱くなるのです。そのため洗いすぎは角質層を傷める最大の原因なのです。

 

まずクレンジング時にはできるだけ摩擦を避け、必要以上に強い洗浄力のものを使わないことが重要です。洗顔はぬるま湯で、こすらず泡を転がすように行いこの時も摩擦をできるだけ避けましょう。
そしてタオルでゴシゴシ拭く、コットンで強くこする、過度なピーリングを繰り返すなどは避け、肌が摩耗しないように「摩擦レス」を意識したスキンケアがとても大切です。

 

次に、洗顔後の保湿は角質層のバリア機能を支える基本です。洗顔後のアイティムはセラミド・アミノ酸・ヒアルロン酸など、角質層に存在する成分を補うための保湿成分が入ったものを選ぶと効果的です。

特にセラミドはバリア機能の要となるため、敏感肌予防には優先して取り入れたい成分です。紫外線も角質層を弱らせる大きな要因ですから日焼け止めは一年中使用し、乾燥しやすい季節は保湿力の高いタイプを選ぶと安心でしょう。

 

 

生活習慣も角質層に影響します。睡眠不足やストレスはターンオーバーを乱し、バリア機能の低下につながるため、規則正しい生活を日々心がけましょう。バリア機能と肌の水分量は密接な関係にあるため室内の湿度調整にも気を配ることを忘れないでおきましょう。
ちなみに肌にとって理想的な湿度は40~60%がベストでこの範囲が肌の水分維持を最も安定させます。

角質層を守ることは、敏感肌を防ぐ最も確実な方法です。肌に“負担をかけない!うるおいを保つ!”という視点で日々のケアを見直すことが、美しい肌を育てる近道だということを覚えておきましょう。

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。