【美容&健康コラム】 2025.3.25 Vol,204
MI美容顧問:川戸清弥
今春は寒の戻りも厳しく冷え込むことがありましたが、ようやく春らしい陽気となってきました。でも紫外線が気になる季節でもありますね。3月に入りUVインデックスは(弱い1~2・中程度3~5・強い6~7・非常に強い8~10・極端に強い11+)中程度の紫外線が常に降り注いでいます。近年は毎年日本でも最高気温を記録している様に、年々紫外線も「非常に強い8~10」を示す年間日数が増え続けています。この時期からしっかり日焼け止めを使用し、肌は出来るだけ露出せず、サングラスなどを利用し目に対しても紫外線対策を忘れない様にしましょう。今回の美容コラムでは紫外線を浴びた肌の中で何が起こっているのか?ショッキングなお話をしたいと思います。このコラムを読み終わったら、きっとあなたも紫外線対策への意識が変わるはずですよ。
肌に現れる「シミ」や「たるみ」・「しわ」等は「光老化」=(紫外線を原因とする皮膚の老化の事)が大きな原因だと言われています。シミやシワが出来ても時間とともに元に戻るなら、そんなに紫外線を恐れる事はないのでしょうが、一旦出来てしまったシミやシワを解消するにはマメなスキンケアと時間や費用が掛かります。特に紫外線の影響によってある組織が破壊されてしまうと、ちょっとやそっとでは回復できなくなってしまうのです。『肌再生の源』とも言われるこの組織は紫外線の影響を受けやすい事が解ってきました。「こんなにお手入れ頑張っているのになかなかこのシミ薄くならない」と嘆いているあなた!もしかすると、既にその肝心な組織が破壊されているのかもしれませんよ。そんな『肌再生の源』と呼ばれる重要な役割を持つ組織とは「基底膜」のことです。そこで簡単に「基底膜」について解説しておきましょう。
★基底膜は表皮と真皮の間に存在する超薄いシート状の組織です。
★基底膜の厚みは0.0001mmのデリケートな膜です。(卵の薄皮の約200分の1の薄さ)
★基底膜の主要成分はⅣ型コラーゲンで強度と柔軟性を担っている。
★基底膜の主な働きは大きく分けて4つ。
1.皮膚の正しい形状維持の為表皮と真皮をつなぎ止める接着剤の役割を担っている。
2.血管の無い表皮に対し真皮から栄養素の移動を制御する。
3.皮膚を健康に保つため表皮から真皮へ老廃物を渡す。
4.皮膚の安定を保つため表皮と真皮の間で情報伝達を行う。
「基底膜」が損傷する原因はいくつかありますが、一番注意すべき大きな原因は、今日のタイトルにもある様に「紫外線」です。肌に紫外線を浴びると炎症反応が起こり表皮層の下に存在する肥満細胞からトリプターゼ(コラーゲン分解酵素)が大量に放出されます。このトリプターゼによって基底膜や真皮層のコラーゲンは、ハサミでざっくり切り離したように壊されてしまう事が解っています。前述の通り基底膜は『肌再生の源』でありそんな基底膜が破壊されてしまうと、基底膜の上に整列している基底細胞は正常に細胞分裂が行えなくなりターンオーバーは乱れ始め、出来てしまったシミを押し上げる事が出来なくなり肌にはメラニンが残ったままになります。そして基底膜の破損個所から真皮層にメラニンは転落し始め、破損個所では表皮細胞を支える事が出来なくなり表皮層には窪みが生じます。そのことにより肌の表面にはシワが現れるのです。基底膜が破壊される事で表皮には栄養や水分などが行きわたりにくくなり表皮細胞は脆弱化してゆくのです。その為肌のダメージを修復する事が困難となり日に日に肌の老化は目立ち始めるのです。
私は多くの方にスキンケアのアドバイスをさせて頂きますが、アドバイスの最中よく耳にするのが「私はもう年だから」とった後ろ向きな言葉です。本人としては、美しい肌には憧れるが高齢なために何をしても無駄なのではないか?といった叫びなのでしょう。しかしここでお伝えしておきたいのは、肌の老化は加齢だけが原因ではないと言う事です。以前にもお伝えしましたが、年齢が同じでも同じように老けるわけではないのです。特に皮膚の老化は「加齢」+「光老化」が大きなカギを握ります。誰もが1年で1つ年を重ねますが、この1年間にどれくらい紫外線を浴びるかは、かなりの個人差があるはずです。それを証拠に紫外線を常に浴び続けている手の甲と紫外線を浴びる機会の少ないお尻では、どちらの肌が老化している様に見えますか?時間は止められませんが、紫外線を浴びる量は日々の対策によってコントロールできるはずです。「私はもう年だから」と諦めていらっしゃるあなた!スキンケアの第一歩として紫外線対策をしっかり行い、肌悩みに合ったスキンケアを行う様にしましょう。必ず肌は変化するはずです。
紫外線は春から夏にかけてどんどん強くなってきます。日焼け止め・帽子や手袋・日傘など紫外線対策グッズの準備は万全ですか?「洗濯物を干す時間位大丈夫」とか「ちょっとそこまでだから」とうっかり対策無しに外出すれば確実に紫外線は貴女の肌の「基底膜」を壊している事を忘れないで下さいね。