【美容&健康コラム】 2024.02.10 Vol,150
MI美容顧問:川戸清弥
肌を作る栄養素と云えばコラーゲンを想像される方がいらっしゃると思いますが、コラーゲンは繊維状のタンパク質の事です。
今月のコラムでは「タンパク質」について取り上げてみたいと思います。
タンパク質は人体を構成するとても重要な栄養素です。
勿論健康な爪・髪・肌・ボディラインを保つにも必須の栄養素です。
しかし現代の日本人のたんぱく質摂取量は、戦後の1950年頃と同じ量にまで減少しており、理想とされる1日摂取量の50~60g(体重×1g)には足りていない事をご存じですか?
その為高齢者人口が増え続けている日本では、フレイル予防としてもタンパク質の必要性や摂取量を増やすよう、国も呼び掛けているのが現状です。
そこで、消化酵素や女性ホルモン(エストロゲン)が減って来る50代以上の女性には是非「タンパク質」を意識して摂っていただきたいと思います。
そこで覚えておいていただきたいのが、タンパク質には植物性と動物性が存在すると言う事です。
食品で云えば、豆類や穀類からは植物性タンパク質が摂取出来、肉や卵・チーズ等は動物性タンパク質が摂れます。
どちらもバランスよく摂取する事が大切ですが、特に更年期前後の女性方には、植物性たんぱく質である「大豆タンパク質」を私はお勧めしています。
なぜなら大豆の中にはイソフラボンが多く含まれており、このイソフラボンが女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをしてくれる事が知られており、骨粗鬆症や更年期機障害予防、更年期以降から特に気になるLDL(悪玉コレステロール)を減らしてくれHDL(善玉コレステロール)を増やす事で動脈硬化のリスクが減る事が認められているからです。
そして嬉しいのが皮膚や粘膜の潤いを保つ効果もあります。
「大豆タンパク質」を摂取する事は、一隻二兆・三兆の効果が期待できるのです。
「大豆タンパク質」の摂取により数多くの効果がある事をお話ししてきましたが、成人女性に必要とされる1日約50~60gを大豆タンパク質で摂取するのはとても大変です。
豆腐だと1丁の植物性タンパク質量が約7gですから一日に7~8丁も食べる事になります。
豆腐以外にも揚げ・きな粉・納豆・厚揚げ等々食品は色々ありますが、毎日は飽きてしまいますし調理する事でカロリーも高くなってしまいます。
そこで1日の必要摂取量の半分でも健康補助食品で補う事ができれば毎日タンパク質を効率よく摂り続ける事が出来ます。
読者の中には更年期を迎えられた女性もいらっしゃると思いますが、この年代になると顔に限らず全身のカサカサ・ザラザラ・粉吹きが気になり始める方も多いはず。そんなお悩みのある方は是非大豆タンパク質を意識して摂取してみて下さい。
美意識の高い女性の中には野菜中心の食生活を徹底されている方も多くいらっしゃいますが、大豆タンパク質は朝昼晩と1日3食必ず摂取されています。
その効果もあってか若い頃のように肌には潤いがあり、更年期障害に悩まれる方も少ないように感じます。
年中乾燥肌で痒みなどを感じている方、爪が割れやすい方、髪の毛にコシや艶の無い方等々もしかすると「タンパク質不足」が原因かもしれませんよ。
色々なタイプのプロテインが市販されていますが、肌の乾燥が気になる方は是非毎日の食事に大豆タンパク質(ソイプロテイン)を取入れて下さい。
肌の周期同様に1~2ヶ月間毎日続ける事で、肌や爪・髪など変化を感じるはずです。