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「育菌ケアなんて必要ない」…でもその前に知ってほしいこと

「育菌ケアなんて必要ない」…でもその前に知ってほしいこと

 

今年は5月にもかかわらず真夏日・夏日が続きましたが、まもなく梅雨を迎え、湿度が高くなる一方で、室内の冷房により肌のうるおいバランスが乱れやすい時期に入ります。

 

「ベタつくのに乾燥する」「急に肌がゆらぐ」「メイク崩れが気になり始める」など、この季節ならではの肌悩みを感じられる方も少なくありません。湿度が高いと一見うるおっているように思えますが、実は角質の水分は奪われやすく、さらに汗や皮脂が常在菌バランスを乱し、赤み・ざらつき・毛穴の開きといったトラブルにつながることもあります。

こんな時期にこそ皮膚の恒常性を高める「育菌ケア」にトライしてみませんか?今回の美容コラムで自分は「育菌ケア」が必要な肌状態か?チェックしてみましょう。

 

 

 

 

私たちの肌には、目に見えない数兆もの“常在菌”が住んでいます。この菌たちは、実は肌のうるおい・バリア機能・透明感を守るために欠かせない存在です。

ところが、加齢や乾燥、間違ったスキンケアによってこのバランスが崩れると、肌は一気に不安定になり、さまざまなトラブルが表面化します。

 

そこで育菌ケアが必要になる方がいらっしゃるわけですが、「育菌ケア」と聞くと「除菌するスキンケア」と勘違いされている方もおります。

育菌ケアは常在菌バランスを整えるために行う集中スキンケアです。年齢を重ねるほど、「菌を守るスキンケア」=「肌を守るスキンケア」  という視点が欠かせません。

 

そこで自分の肌の常在菌バランスは整っているのか?乱れてしまっているのか?をチェックしてみましょう。下記問いに5つ以上当てはまる方は既に常在菌バランスが乱れていますよ。

 

 

【常在菌バランス・セルフチェック】

 

(1)肌が乾燥しやすくい(うるおい保持力の低下)

 

(2)肌の赤み・炎症が出やすい

 

(3)かゆみ・ヒリつきなど刺激を感じやすくなった

 

(4)バリア機能の低下(外的刺激に弱くなっている)

 

(5)肌のくすみを感じる(ターンオーバーの乱れ)

 

(6)毛穴の目立ち(皮脂バランスの乱れ)

 

(7)ニキビ・吹き出物ができやすくなった

 

(8)化粧品がしみやすくなった(敏感化)

 

(9)肌が荒れする事が多い

 

(10)シミ・シワなどエイジングサインを特に感じる

 

 

 

 

健康な肌では、善玉菌代表の表皮ブドウ球菌や日和見菌の旧アクネ菌などの“有益菌”が、弱酸性の環境を保ち、外部刺激や悪玉菌の増殖を抑えています。

ところが、年齢とともに皮脂量が減り、角質の水分保持力も低下することから、有益菌が住みにくい環境に変化します。バランスが崩れると「悪玉菌」が優位に変化します。

常在菌は「善玉菌」が多ければ良いわけではなく、バランスが命です。乾燥や洗いすぎで有益菌が減ると、悪玉菌が増え、肌表面のpHがアルカリに傾き始め、これが炎症の引き金となり、シミ・シワ・たるみなどのエイジング悩みを悪化させることが分かっています。

 

 

 

 

最新の常在菌研究ではコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)に皮膚炎抑制作用がある事が解り、新しい皮膚炎治療の開発につながる等、善玉菌そのものを治療に使う時代が近づいています。

 

美容研究においても、常在菌そのものを変えるよりも菌が働ける肌環境を整えることが重要だと考えられています。「菌の住みやすい環境づくり」が重要なのです。そこで梅雨の湿度の高い時期を利用し「育菌ケア」で常在菌バランスを一気に整えましょう。

 

育菌ケア中特に気を付けておきたいのが、強い洗浄剤や過度な摩擦・アルコール過多の化粧品・頻繁な角質ケア・紫外線対策の徹底です。常在菌は、肌の敵ではなく“味方”。バランスが整えば、肌は自らうるおい、外的刺激に強く、透明感のある状態を保てます。

逆にバランスが乱れると、どんな高価な化粧品を使っても効果を感じにくくなります。肌が敏感な時ほど、「守る力を育てるケア」 がいちばんの近道なのです。「育菌ケア」は、肌に負担をかけず、たった二か月間で常在菌が心地よく働ける環境を整え、肌本来のうるおい・バリア機能・透明感を取り戻していくケアだという事を覚えておきましょう。上記セルフチェックに5つ以上当てはまった方はそろそろ育菌ケアのご準備を。

 

 

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。