Columnコラム

食べないシミ対策

食べないシミ対策

 

年齢を重ねると「最近シミが濃くなったような気がする…」と感じる方は多くなります。

今回の美容コラムは、スキンケアでなくインナーケア(Inner Care

体の内側から肌を整える」を取り上げてみたいと思います。

 

 

濃く変化したシミにはインナーケアがとても大切です。シミに良いとされる食品は《ビタミンC》《ポリフェノール》《オメガ3》《抗酸化野菜》が知られていますが・・・皆さんはシミを作る食品はご存知ですか?

 

シミに良い食品をいくら摂取しても、 シミを作ってしまう食品を同時に摂取していては思うような変化は現れにくいでしょう。避けるべき食品をしっかり把握し、シミ対策に役立つインナーケアをチェックしておきましょう。

 

 

 

 

シミ対策には、外側からのスキンケア+インナーケアの両方を行うことが大切です。スキンケアが大切なことは当然ですが、インナーケアは体の中で起きているシミの原因に直接アプローチできるためとても重要です。

例えば紫外線を浴びることで生まれる活性酸素は、ビタミンCE、ポリフェノールなどにより体内で抗酸化として働き、メラニン過剰生成を抑えてくれます。そして、たんぱく質・鉄・亜鉛・ビタミンB群は肌の生まれ変わりに必須で、肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を助けてくれます。反対に糖質過多・脂質過多・睡眠不足が続くと体の炎症を高め、シミが濃くなりやすいのです。

 

 

 

 

実は、私たちの体の中には “IGF‑1(アイジーエフワン)”というホルモンがあり、これが増えすぎるとシミができやすくなります。

 

そこでIGF‑1について少し解説しておきましょう。IGF‑1は主に肝臓で作られ、血液中を流れて全身の細胞に作用する重要なホルモンです。そしてIGF‑1は炎症をつくる側にも炎症を抑える側にも両方に働く複雑なホルモンなのです。

特に血糖値の乱高下で急上昇したIGF‑1は炎症を悪化させ、結果としてシミが濃くなりやすい状態をつくります。何だか難しく聞こえますが、簡単に言うとIGF‑1とは「細胞を元気にするスイッチ」のようなもので、本来は、体の修復・肌の生まれ変わりに役立つ大切なホルモンです。

でも、増えすぎるとメラニンを作る細胞まで元気にしてしまい、シミが濃くなりやすいのです。今回のテーマでもあるインナーケアでIGF‑1が増えすぎないようにするには、どのような食品を避けるべきでしょうか?

 

 

 

 

◆ IGF‑1を適正に保つためのインナーケア◆

 

◎甘いもの・白いご飯・パン・うどんを食べすぎないようにし低GIの主食に置き換える(玄米・雑穀・全粒粉・十割そば)

・・・血糖値が急に上がると、IGF‑1も増えやすくなります。

 

◎甘い飲み物を避け無糖飲料・ミネラルウォーターに置き換える

・・・液体の糖分は短時間で血中に入るため一気に血糖値が急上昇しIGF‑1も増えやすくなります。

 

◎乳製品は少量・無糖を選び質の良いものにし食べすぎに注意。

・・・牛乳やヨーグルト・チーズは、IGF‑1を上げやすいと言われています。

 

◎たんぱく質は植物性中心を心がける。

・・・植物性たんぱく質は人間のアミノ酸組成と異なるため、同じ量を摂ってもIGF‑1の上昇刺激が弱いことがわかっています。

 

◎抗酸化食品(ベリー・緑茶・カカオ)を毎日少し摂取する習慣を付ける。

・・・IGF‑1が過剰に働く環境を整える役割を持っています。

 

◎唐辛子・生姜・にんにくなどの刺激の強い食品は控える。

・・・体を温める一方で、神経を刺激してIGF‑1の前段階となる物質を増やすことがあります。

 

 

 

 

 血糖値急上昇 → インスリン増加 → IGF‑1上昇に繋がります。

“IGF‑1を下げる”のではなく、“乱高下させない”ことがポイントです。とはいえ、どの食品も“悪いもの”ではありません。大切なのは、偏りをなくし、肌に負担をかけない食べ方を続けることです。

 

動物性たんぱく質が続いた日は、翌日を大豆や野菜中心にする。甘いものを食べた日は、夜を軽めにする。忙しい朝などは植物性たんぱく質でビタミンやミネラルバランスが良くファイバーも同時に摂取できるプロテインにすれば、血糖値の上昇を心配する事なく手軽にシミ対策インナーケアができます。

 

 

毎日の食事を少し見直すことが、シミ対策インナーケアには大切なのです。食べ物とシミの関係を知ると、「あれもダメ、これも控えなきゃ」と思ってしまいがちですが、シミ対策インナーケアは厳しい食事制限をする必要はありません。

 

大切なのは、「これは絶対に食べてはいけない」と思い込むことではなく、“ちょっと気をつけてみよう”という軽い気持ちで続けることです。シミ対策は、急いで結果を求めるものではありません。今日の選択が、数週間後、数か月後の肌の明るさにつながっていきます。ゆっくりでも確実にというペースで無理なく続けられる食事を心がけることが、これからの肌を作る力になります。

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。