Columnコラム

生まれ変わる肌

生まれ変わる肌

 

今年も桜が変わらず花を咲かせ、心をほぐしてくれる季節になりました。桜の木は、毎年変わらず美しい花を咲かせてくれます。けれど、長い年月を重ねた桜ほど実は丁寧な手入れが必要になります。枝を整え、土を整え、風雨に負けないように支えてあげることで、あの見事な花を咲かせ続ける力が守られているのです。

私たちの肌も同じです。年齢を重ねるほど、毎日の少しの保湿ややさしいお手入れが大きな支えとなり、肌本来が持つ力を引き出し、また美しく“咲く”ための活力になります。

そこで今回の美容コラムでは、季節の変わり目に乱れやすくなる「ターンオーバー」の必要なケアについて、お話をしたいと思います。

 

 

私たちの肌は、毎日こっそりと生まれ変わっているのをご存じですか?この生まれ変わりの仕組みを「ターンオーバー=新陳代謝」と呼び、ちょうど畑の土を定期的に耕して、いつもふかふかの状態を保つようなものです。土が固くなると作物が育ちにくいように、肌もターンオーバーが滞ると、キメが乱れ・くすみ・乾燥・ごわつきが目立ちやすくなります。

ところが年齢を重ねると、この“耕すスピード”がゆっくりになってしまいます。新しい細胞が生まれる力が弱まり、古い角質が肌に残りやすくなるのです。

諸説ありますが30代後半から「ターンオーバー」は年々に遅くなり50~70代になると10~20代の頃に比べ倍の時間がかかるデータもあります。このデータにかなりの年齢幅があるのは、個々の肌条件に違いがあるからです。個人差はあるにしても確実に「ターンオーバー」は遅くなっていきます。

 

 

そこで注目されているのがEGF(上皮成長因子)という成分です。

EGFは、肌の細胞に「そろそろ新しい細胞をつくりましょう」と声をかける“合図のベル”のような存在です。

ベルがしっかり鳴ると、肌の奥で若々しい細胞が生まれ、表面へと押し上げられていきます。まるで、長い間動いていなかった工場にスイッチが入り、再び活気を取り戻すようなイメージです。

この働きによって、肌のターンオーバーは整い、古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい細胞が表面に並びます。すると、肌は明るさ・なめらかさ・うるおいを取り戻し、触れたときの柔らかさも変わってきます。

 

 

また、ターンオーバーが整うことは、単に見た目が若々しくなるだけではありません。肌のバリア機能が高まり、乾燥や外部刺激に負けにくい“丈夫な肌”へと育っていきます。これは、家の外壁を塗り替えて強くするのと同じで、このことで内側の細胞も生き生きと守られ毎日のスキンケア効果も感じやすくなります。

 

つまり、EGFは「若々しい肌づくりのスイッチを押してくれる存在」。そしてターンオーバーは、そのスイッチが押されたあとに肌が自ら行う“生まれ変わりのリズム”です。どちらも欠かせない、肌の未来を支える大切な仕組みなのです。そこで揺らぎやすい季節の変わり目には、ターンオーバーが乱れないようケアする事がとても大切です。

 

 

この時期は、うるおいを与えながら新陳代謝をやさしく整えるケアが春の肌を健やかに明るく保つ鍵となります。下記に春のスキンケアポイントをまとめましたので参考にしましょう。

 

 

【ターンオーバーを正常に保つための春のスキンケアポイント】

1.紫外線対策を毎日、確実に

春のUV-Aは冬の約2倍に増加!日焼け止めはSPFよりもPAUVA・ブルーライト防御)が重視

 

 

2.うるおい補給を最優先にする

角層が乾くとターンオーバーが乱れ、くすみ・ごわつきが出やすいため、セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分を重ねて補う

 

3.摩擦のあるクレンジング・洗顔に注意

ゴシゴシ洗い、強いクレンジング、熱いお湯は角層を傷つけるため十分に注意しましょう

 

 

4.睡眠と生活リズムを整える

ターンオーバーのピークは睡眠中、寝不足は角層の未熟化につながります。春は自律神経が乱れやすいので特に質の良い睡眠を心がけましょう。

 

5.肌の炎症を抑えるケアを取り入れる

花粉・黄砂などで肌に炎症が起きるとターンオーバーが加速し“未熟な角層”により敏感な状態が続きます。先ずは鎮静と保湿ケアを重要視しましょう。

 

 

毎日の小さな積み重ねが、春の肌を健やかに保つ力になります。

 

上記【ターンオーバーを正常に保つための春のスキンケアポイント】を参考に、この季節も明るく輝きのある肌を守っていきましょう。

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。