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日焼け後!やっちゃいけないスキンケアを知っていますか?

日焼け後!やっちゃいけないスキンケアを知っていますか?

【美容&健康コラム】 2025.7.25 Vol,221
MI美容顧問:川戸清弥

この猛暑続きで外出を控えていらっしゃる方も多い事と思いますが、どうしても外出しなくてはならない事ありますよね?そんな時うっかり日焼けしてしまったら、日焼け後の肌に対し、どのようなスキンケアを行うと良いのでしょうか?今回の美容コラムでは日焼け後の肌ダメージを回避するために必要な「日焼け後の正しいスキンケアやトリートメント方法」をお伝えしたいと思います。

シミやシワ・タルミなど肌老化原因の約8割が紫外線で、そんな老化現象を「光老化」と呼んでいます。主に地球上に降り注ぐ紫外線にはUV-AUV-Bといった波長の違う紫外線が存在しUV-Bは肌表面で炎症を起こし水分を奪い、UV-Aは肌深部にまで到達しコラーゲンやエラスチンを劣化させます。

短時間なら大丈夫と思っている日焼けも毎日の積み重ねにより、肌には確実にダメージを与えています。年々紫外線量が増加する中、日焼け後のスキンケア&トリートメントは将来の肌を健やかに保つためにはとても重要なことなのです。

そこでまず初めに、日焼け後に現れる肌への影響について覚えておきましょう。肌に強い紫外線を浴びると数時間後には炎症が現れます。これをサンバーン(赤くなる日焼け)と呼びます。症状としては肌が赤くなり(紅斑)、熱を持ちヒリヒリした痛みを伴う事もあり紫外線による火傷といっても良いでしょう。炎症の度合いにもよりますが約23日間程で消失しますが、水ぶくれやただれが起こる場合には到底23日間では炎症は落ち着きません。

サンバーンが消失すると数日間でサンタン(黒くなる日焼け)が現れ数週間から数ヶ月間で消失します。肌が黒くなるのは肌が持つ防衛反応でメラニンを多く生産する事で細胞を紫外線から守ろうとするのです。通常ならターンオーバーによって肌はほぼ以前と同じ色に戻りますが、紫外線の影響を受けたサンバーンとサンタンの時々に間違ったスキンケアを行うと肌の老化を加速させてしまうので要注意です。

そこで日焼け後のスキンケアについて皆さんはどれくらい正しい知識をお持ちですか?疑問に思われている点をQAにて解説したいと思います。

 

 

【日焼け後のスキンケアQ&A】

Q1-日焼け後最初に行うべきスキンケアは何でしょうか?

A.出来るだけ早く炎症を抑えるためにも肌を冷やすことがとても大切です。氷などを直接肌に乗せるのではなく冷やした濡れタオルなどで繰り返し冷やす様にしましょう。

 

Q2-日焼け後の肌には化粧水は使わない方が良いのでしょうか?

A.日焼けをすると肌は水分を失っています。クールダウンし終わったらすぐに保湿効果や抗炎症効果のある化粧水をたっぷり与え、与えた水分が蒸発しない様クリームで蓋をすることが大切です。化粧水を使う際はコットンで肌を擦ったりパッティングは避け、優しく手のひらで押さえる様に行いましょう。

Q3-美白用のローション・美容液・クリームは日焼け後出来るだけ早く使用する方が効果はあるのでしょうか?

A.美白効果のある化粧品は、活性作用やターンオーバー促進の成分が配合されている事が多くあります。特にサンバーンの肌には負担となるため、炎症が治まりサンタンの状態になったらすぐに使用するようにしましょう。

 

Q4-サンタンの状態から皮が剥がれてきたのでピーリングを行っても良いでしょうか?

A.皮が剥がれ始めると気になるでしょうが、無理に皮をむくと未成熟な角質さえも剥がしてしまいシミの原因になる事があるので注意しましょう。サンタンの状態ならピーリングを行っても構いませんが、ピーリング方法によっては刺激になる物もあります。まずは超音波美顔器などを利用しソフトピーリングから始めましょう。ピーリング後はしっかり肌に保湿する事を忘れないで下さい。

Q5-サンタンの肌に潤いを与える為、保湿クリームでハンドマッサージを行っても良いですか?

A.サンバーンが落ち着き始めると肌の表面がざらついたと感じる事がありますが、UV-Aの強い5~8月の日焼けは深部にもかなりダメージがあります。そのためサンタンの状態であってもまずは保湿のためのフェイスシートやパック・美顔器のイオン導入等を利用し保湿ケアを心掛け、クリームは欠かさず塗る様にしましょう。

 

Q6-唇の日焼け後に冬使っていたリップクリームを使用しても良いのでしょうか?

A.唇も日焼けすると色素沈着やシミが出来る場合があります。そのため冬用のリップクリームは保湿力があるのでとても良いと思います。しかしサンバーンの時には(1)・(5)を参考にケアしましょう。入浴中などに保湿効果のあるクリームを唇に多めに塗りラップで覆いリップパックするのもお勧めです。

1日中野外で過ごすことは無くても、通勤やお買い物・洗濯や植木の水やりなど、短時間であってもそれが毎日続く事で肌は確実に紫外線の影響を受けています。そんな時普段お使いの化粧品やお手入れ方法を上記日焼け後のスキンケアにチェンジする事が重要です。夏になると発汗量が気になりクリームを嫌う方がいらっしゃいますが、肌をしっかり保湿するにはクリームを使用する事がとても大切です。日焼け後は一早く肌へのダメージを軽減し肌の老化を加速させないためにも、正しい日焼け後のスキンケアを行いましょう。

 

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。

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