【美容&健康コラム】 2024.12.25 Vol,192
MI美容顧問:川戸清弥
皆さんは普段ご自宅で美顔器をお使いでしょうか?いくつも購入したが仕舞いこんだまま利用できていない方もいるのではないでしょうか?実は世界的パンデミック(新型コロナウィルス感染症)を機に、家庭用美顔器の需要は一気に高まり、自宅で高い美容効果を望まれる方が増えました。そして現在も次々に新しい美顔器が開発され市場は成長し続けています。そこでこの寒い冬に是非使っていただきたい美顔器の機能をご紹介したいと思います。
美顔器のお話の前に皆さんは、体温と免疫力の関係を御存じでしょうか?免疫システムが正常に機能するのは、体温が36.5~37.0度前後といわれています。人間は体温が1度下がる事で免疫力は約30%も落ち、1度上がれば免疫力は5~6倍にもなるとも言われています。体温が上がる事で血流が良くなり免疫細胞が体中を巡り免疫力を発揮できるようになるのがその理由です。そこで美容に関してもこの原理を利用し活力のある美しい肌つくりに役立つ機能があるのです。
そこで今回ご紹介したい美顔器の機能は「RF」=ラジオフリークエンシー(radio frequency)です。ラジオフリークエンシーとはラジオ波の事で、ラジオ波とは30MHz~300MHzの高周波を肌に当てる事で波長により振動が生まれ、細胞同士が擦れ合い摩擦熱を発生させます。この事により肌の深部層で熱が生まれ代謝を促進し血液の巡りが良くなり様々な効果が期待できるのです。では具体的にどのような美容効果があるのかご紹介しましょう。
【ラジオ波の期待できる美容効果】
◎小顔効果…コリを解消し血行促進によりムクミを取ります。
◎シワ・タルミの改善…コラーゲン・エラスチンの生成作用が高まり肌に弾力を取り戻します。
◎肌のトーンアップ…血行促進による老廃物の排泄によりクスミを解消します。
◎脂肪燃焼促進…脂肪の燃焼をさせやすく部分痩せしやすくします。
◎セルライト解消…凝り固まった脂肪を柔らかくします。
◎代謝アップ…温熱効果により肌の代謝がアップします。
◎筋肉のコリ改善…緊張を緩和しコリを和らげます。
◎その他…ニキビ跡の改善・毛穴の改善・冷えの改善・肌荒れ改善など
期待できる多くの作用がありましたが、ご興味のある美容効果はありましたか?
ラジオ波は、美容の為だけでなく以前から医療やリハビリの分野でも多く使われてきました。身近な所では整体院など肩や腰のコリや痛み・むち打ちや頭痛の治療など広い分野で使われています。勿論医療で使われているラジオ波はエステサロンや家庭用の物よりも出力が高いわけですが、今では家庭用の出力でも十分に効果を感じる美顔器が販売されています。
エステサロンでは、痩身や小顔を希望される方にラジオ波は多く使用され老廃物の排泄や脂肪の分解に役立ち分解された脂肪は、個人差はありますが3~4日前後で体外に排泄されるので、小顔を目的にラジオ波を利用する場合は1週間~10日に2回の施術がお勧めです。アンチエイジングのフェイシャルコースにもラジオ波のケアが組み込まれています。リフトアップマッサージ前にラジオ波をかける事で、表情筋の緊張やコリをほぐしポカポカと暖かくリラックスしながら血流をアップしリンパの流れが改善される為、マッサージの効果はラジオ波を行った時と行っていない時では全く違います。何といってもラジオ波の魅力は、痛みが無く安全で1回のケアで直ぐに代謝が上がり効果が持続する事でしょう。
ラジオ波のご紹介を色々させていただきましたが、もう少し詳しく解説させていただくと、ラジオ波のケアでは血行が良くなるだけではなく、細胞の摩擦熱によりヒートショックプロテインというたんぱく質の一種が作り出されます。ダメージを受けた細胞の修復を行い痛みや緊張の緩和を促します。日々のストレスや紫外線・疲労や活性酸素などの原因から細胞は傷付きやすく、年を重ねるごとに修復には時間がかかる様になり、その証拠に傷や肌荒れ等が回復するのに時間がかかる様になります。ラジオ波は、そんな細胞のダメージ修復に効果を発揮するすばらしい機能なのです。まずは、1週間に2回「RF」を使ってみましょう。マッサージが好きな方は、前にも述べましたが「RF」後にマッサージを行う方が効果は上がります。この季節寒暖差などが原因で肌荒れがなかなか治らないとお悩みの方は、2日に1回夜の「RF」ケアをお勧めします。その後は油分量の多いクリームを使い水分の蒸発を抑えるケアをしっかり行うことが大切です。*瞼など眼球の上は「RF」ケアはおやめ下さい。
この様にラジオ波には様々な使い方があり、正しく理解し使いこなすことでラジオ波の効果は誰もが実感いただけるはずです。まずは仕舞いこんでしまった美顔器を取り出し目的に合わせてお使いください。