【美容&健康コラム】 2024.10.25 Vol,184
MI美容顧問:川戸清弥
今年は衣替えするタイミングが難しい気温が続いていますが…この夏使った日除けの帽子や手袋・日傘など紫外線カットグッズはもう仕舞われましたか?肌に対する紫外線の影響は、皆さんもご理解されているでしょうが、今回の美容コラムでは「髪」に対する紫外線の影響についてお伝えしたいと思います。頭上から降り注ぐ紫外線は「髪」にどの様な影響があるのでしょうか?
髪の毛に毎日UVスプレーを使われている方はまだまだ少ないのではないでしょうか?そこで紫外線が髪の毛に当たると、どの様な影響があるのかご説明したいと思います。髪に紫外線B波(UV-B)を浴びると、紫外線は吸収され髪を構成しているケラチンタンパクが酸化しダメージを受け、キューティクルに隙間が現れ剥がれたりします。そうなると髪内部の栄養や潤い成分が失われ乾燥し始め、柔軟性がなくなる事で髪はパサつき枝毛や切れ毛、そして髪のメラニンが破壊され光沢も消失してしまいます。そしてヘアカラーした髪は特に脱色が進みやすくなります。当然地肌にも紫外線は悪影響を及ぼします。波長の長い紫外線A波(UV-A)は地肌内部にある毛包内の髪を作る毛母細胞にまで到達し、健康な髪の成長の妨げとなり薄毛や抜け毛の進行につながります。勿論髪の毛の分け目など特に頭頂部は日焼けしやすく、皮脂の酸化等により頭皮環境に悪影響を及ぼすだけでなく頭皮内部の弾力繊維も損傷し張りが無くなりタルミが生じます。当然一枚の皮でつながっている顔にもタルミやシワの影響が順々に現れてきます。知らず知らずに紫外線は髪や頭皮にも大きな悪影響を及ぼしているのです。
皆さんの髪の毛はどうですか?この季節パサつきを感じませんか?頭頂部の髪の分け目等地肌は日焼けしていませんか?上記で説明した様に、このままにしておくと大変な事になりますよ!早急に髪と地肌にトリートメントを行いましょう。では、どのようなトリートメントをおこなうべきか。自宅で簡単に出来るトリートメント方法を下記①~③にまとめましたので是非参考にして下さい。
【髪と頭皮に対する秋の集中トリートメント】
①頭皮のダメージケア
育毛効果・頭皮環境改善の為の有効成分などが配合されている育毛剤またはスカルプ専用ローション等を使い、頭皮マッサージを行いましょう。頭皮マッサージには頭皮の緊張をほぐし頭皮表面を潤わせ、血行を促進する事で毛根の新陳代謝を高め、髪を作る毛母細胞に栄養を送り薄毛や抜け毛予防などのダメージ改善作用があります。そして顔のリフトアップ効果や肩や首コリの解消・眼精疲労・緊張型頭痛等にも効果が期待できます。
②髪のダメージケア
保湿力や補修力の高いシャンプーやトリートメントにチェンジし秋から冬の間は継続して使う様にしましょう。時間に余裕のある時には、湯船につかる時間を利用して頭部全体を蒸しタオルで包み血流を良くしながらトリートメント剤やヘアパック剤をしっかり髪に送りこむと良いでしょう。濡れた髪はキューティクルが開いていますので優しく丁寧に扱い、ドライヤーの温度も低温でしっかり乾かすようにしましょう。枝毛などが気になる場合には毛先カットされる事をお勧めします。
③ダメージ回復の為の栄養補給
髪の約85%はケラチンです。健康な髪を維持する上でケラチンはとても重要です。ケラチンはタンパク質の一種ですから、しっかりタンパク質を摂るように心掛け、ケラチンの合成に必要なミネラル(鉄・亜鉛・銅)やビタミン(ビタミンB2・ビオチン)も一緒に意識して摂取するようにしましょう。そして細胞の修復や回復に有効なエイジングケアビタミンと呼ばれるビタミンEやポリフェノール類は常に摂取する事をお勧めします。
秋は、春から夏の数ヶ月間浴び続けた紫外線によるダメージを修復する季節です。上記「秋の集中トリートメント」をお試しいただく事で、日に日に髪の毛の手触り感が変わって来るはずです。健やかで艶のある髪の維持の為にも早速今日から実践しましょう。