【美容&健康コラム】 2024.9.10 Vol,178
MI美容顧問:川戸清弥
読者の方々の年齢は様々かと思いますが、40代~50代頃を境に肌質や髪質が変わったと感じる方も多いのではないでしょうか?特に肌においては潤いが無くなり乾燥するようになったとか、肌の色がクスミ、暗くシミも増えた様に感じるなど。感じる変化に個人差はありますが、肌や髪に関わらず体調の変化や女性特有の健康不安を感じる方も多いでしょう。今回の美容コラムでは、そんな身体や肌の変化による悩みを解消してくれる、魔法のサプリメントの話をしたいと思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、私が魔法のサプリメントと呼ぶのは「エクオール」の事です。
「エクオール」とは、女性ホルモンに似た働きをする物質で、加齢による悩みや体調不良・ホルモンバランスの乱れからくる、様々な病気のリスクに対し効果を与えてくれる物質の事です。「エクオール」は、約90年前の1932年に妊娠中の馬の尿から発見されました。それから約50年後の1982年に人からも発見され、女性ホルモンのエストロゲンや男性ホルモンのアンドロゲンに起因する病気や障害の方々の症状を和らげる事に役立つ事がわかってきました。特に更年期障害の緩和や骨粗鬆症の予防・悪玉コレステロールの減少、そして肌老化の防止や改善など私たち女性には嬉しい作用ばかりなのです。
そんな物質が体内にあるなんて嬉しい!と思った方には申し訳ありませんが「エクオール」は、人によって持っている人と持っていない人が存在するようです。実は「エクオール」は私達の体内で作っています。大豆製品を摂取すると大豆に含まれる大豆イソフラボンが「エクオール生産菌」と呼ばれる腸内細菌によって「エクオール」を作ります。しかしこのエクオール生産菌が働いてくれないと変換できず吸収も出来ないのです。
色々な調査機関のデータによると、昔から大豆の摂取量が多い日本人は「エクオール」を作れる割合が40~50%と多い人種だそうですが、最近の調査では若い世代になるほど「エクオール」を作れなくなっているようで、その割合は30%にまで減少しているといったデータもあります。主な原因として言われているのが、食事の欧米化と腸内環境を整えてくれる食物繊維の摂取量が足りない事の様です。最近では、クリニックに行かなくても自分の体内でエクオールを作れているか、作れていないのか、尿検査で簡単に調べる方法もありますので、興味のある方は検査し自分の体質を知っておくのも良いでしょう。
ここで、「エクオール」の効果について確認しておきましょう。現在体調不良や更年期障害で悩まれている方、もしくは家族や周囲に悩みを抱えていらっしゃる方があるのなら、「エクオール」を摂取する事で、改善効果が期待できる事を教えてあげて下さい。
【エクオール】に期待できる効果
◎肌を若々しく保つ
◎骨粗鬆症の予防
◎関節や手指のこわばりや痛みの緩和
◎悪玉コレステロールを減らす
◎更年期障害の予防・改善
◎動脈硬化予防(血管硬化)
◎血糖値を下げるインスリンの作用を高める
◎メタボリックシンドロームのリスク低下
◎乳がん予防
※男性にも育毛効果や前立腺がん予防や男性更年期障害にも効果があると言われています。
気になる症状はありましたか?
上記に記載されたように「エクオール」によって期待できる効果は数多くあります。健康診断で「悪玉コレステロール値が高いと言われた」とか「最近指の節々にこわばりや痛みを感じる」とか、思い当たる症状がある方は、一度「エクオール」をお試しになると良いかもしれません。
(*気になる症状については、まず医療機関を受診し専門医に相談するようにしましょう)
次回の美容コラムは、「エクオール」の摂取方法や、パワーについて引き続き詳しくお伝えしたいと思います。ぜひお楽しみに。