【美容&健康コラム】 2023.8.25 Vol,128
MI美容顧問:川戸清弥
今回の美容コラムは、第二弾として「フェイシャルマッサージ」について、もう少し詳しくお話しをしたいと思います。前回の美容コラムをご一読いただいた方はフェイシャルマッサージをお試しいただけましたか?「なかなか上手くできなかった」とか「これで良いのか?心配」等々満足のいく効果は得られなかった方もいらっしゃるでしょうが、まずは続ける事が大切です。毎日の習慣にする事で、手や指も自然と動く様になってきます。そして触って気持ちいい部位や凝っている所等ご自分の肌コンディションに気づく事も多いはずです。
マッサージといっても機器や道具を使う方法もありますが、今回はハンドマッサージに絞ってお伝えしたいと思います。手のひらだけでマッサージするにしても多くの手技がありますから、代表的な基本手技と期待できる効果についてご紹介したいと思います。
◆軽擦法―
表面に潤いを与える(使用化粧品の成分を馴染ませリラックスできる)
◆強擦法
―真皮層に刺激を与える(皮膚を和らげ血流を高める)
◆打法
―筋肉の引き締める(弾力の回復・セルライト減少の効果が期待できる)
◆圧迫法―
血液循環の促進(筋肉の疲労回復)
◆振動法―
リンパ液・血液の循環(末梢神経に働きかけリラックスできる)
◆揉捻法―
酸素や栄養分の吸収・老廃物排泄(衰えた細胞の回復が期待できる)
ハンドマッサージは、肌質・顔部位・肌の調子によって手技と手順を使い分ける事で肌へ刺激を与え、新しい酸素を運び老廃物を流す効果が期待できますが、上記手技の使い方を間違えると、お顔の筋肉を傷めたり、弾力繊維の破損等、リフトアップが目的なのに、逆にお顔のタルミやシワが目立ってしまったり、老廃物が流し切れずお顔が浮腫み火照った状態になる事もあります。自分の顔だからと、我流でハンドマッサージするのは要注意です。そこでまずは、マッサージを避ける必要のある肌を見極める事がとても重要です。「今日のハンドマッサージは止めておこう」と判断出来るのは大切な事なのです。下記の肌状態の時にはハンドマッサージはお休みするようにしましょう。
【こんな時はハンドマッサージを避けよう】
□日焼けした時(赤くなっていなくても長時間の外出日は避ける)
□傷のある時(顔以外にも頭皮や口腔内に傷のある時も避けよう)
□ニキビ肌(特に化膿したニキビのある時には避ける)
□体調が悪い時(発熱等体調がすぐれない時は避けよう)
□肌荒れ・かぶれ(アレルギー症状の方は避けて下さい)
□顔そり・脱毛直後(レーザー脱毛後も避けましょう)
□それ以外にも、病後や体調のすぐれない時には避ける事をお勧めします
簡単にいつでもできるハンドマッサージですが、なかなか奥が深い事がご理解いただけたと思います。日本語には「手当て」という言葉がある様に、「手」を肌にあてるだけで、体温が伝わり心もゆっくりとリラックスし徐々に血流が良くなり排泄物をリンパへ流す効果があると言われています。そこで今回のコラムでは効果的なハンドマッサージのポイントをお伝えしたいと思います。
【ハンドマッサージのポイント】
- 必ずマッサージ用の化粧品を使用し肌への摩擦を避けましょう(*肌悩みに対応した有効成分配合のものを選ぼう)
- 慣れない内は、睡眠時の呼吸スピードで軽擦法を基本に行いましょう(*優しくさする様に丁寧に行いましょう)
- 週に2~3回を目安にスタートしましょう(*ハンドマッサージはホームスキンケアの習慣にしましょう)
- 我流は禁物、必ずマニュアルを参考にしましょう(*前回美容コラムにて紹介)
- マッサージ前に、首のコリをほぐしておくと良いでしょう(*老廃物を排泄しやすいように首を左右軽く回しておくと良いでしょう)
以上のポイントを参考にマッサージマニュアルに沿って行ってみましょう。疲れた肌も日々の「手当て」が、生き生きとした滑らかで潤いのある肌に甦らせてくれるはずです。