Columnコラム

毛細血管は消える

毛細血管は消える

【美容&健康コラム】 2023.2.10 Vol,102
MI美容顧問:川戸清弥

 

暦では春の訪れる頃となりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。この冬も乾燥肌や荒れ肌等、年々肌トラブルの症状が悪化していませんか?もしかすると貴女の肌の毛細血管が徐々に消えて行っているのかもしれませんよ。

身体の各所に血液を運ぶ管が血管ですが、毛細血管までの長さを計算すると地球2周半(10万キロメートル)の長さがあります。真皮層にまで伸びる毛細血管は先端が植物の根ように複雑に別れ網状になっています。その毛細血管の直径は8~20㎛で、赤血球がやっと通過できる大きさだと言われています。ちなみに髪の毛の太さが50~100㎛ですから、毛細血管が、いかに細いか想像できるでしょう。そして血管は人間の生命維持にとても大きな役割を持っています。

【血管の主な役割】

  • 栄養と酸素を運ぶ
  • 細胞から老廃物と二酸化炭素を回収
  • 様々なホルモンを届ける
  • 免疫細胞を送り届ける
  • 体温調整の為に血流の調整

真皮層にまで伸びる「毛細血管」は、上記でも述べた様にかなり細い為、様々な要因から劣化の進行が早く、毛細血管が消えてしまう事が有ります。その現象を「ゴースト血管」と呼んでいます。血管が消えてしまう事で、当然栄養が細胞に届かなくなり、身体の隅々に老廃物や二酸化炭素が蓄積することになります。その為に体調にも様々な不調を感じる様になり。勿論毛細血管から栄養を受け取っている皮膚も健康で美しい状態が維持出来なくなります。

調子が悪い肌の原因を軽く「一時的な血行不良」と考えていると、「ゴースト血管化」はどんどん加速してしまいます。貴女の肌を巡る多くの毛細血管が「ゴースト血管化」していないか?まずは下記のセルフチェックで確認を。

【肌のゴースト血管セルフチェック】

  • 肌が浮腫む事が有る
  • 肌のくすみが気になる
  • 傷が治りにくい(完治するまで時間がかかる)
  • シワやシミが増えたように感じる
  • ニキビや吹き出物が出やすく治りにくい
  • 目の下のクマが現れやすい
  • 爪がもろくなった(爪が割れる・二枚爪になる)
  • 抜け毛が増えた
  • 白髪が増えた
  • 顔色が悪い

上記の10項目の内3つ以上思い当たる項目があれば、「ゴースト血管化」が進行し、肌トラブルの原因になっていると考えるべきでしょう。血管年齢も検査でわかる時代ですが、まずはゴースト血管予備軍だと言う事を自覚しましょう。次回(2月25日更新)のコラムでは、そんなゴースト血管予備軍のあなたが自宅で出来る、健康で丈夫な血管再生方法をご紹介したいと思います。日々の生活習慣を少し変えるだけの簡単情報がいっぱいですよ。では次回美容コラムをお楽しみに。

執筆者プロフィール

川戸 清弥
川戸 清弥顧問
ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。

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