
Columnコラム
冬の乾燥が老け見えを加速させる前に

季節が進むにつれ、肌の乾燥は思った以上に早く、深く進行します。
前回のコラムでお伝えしたように、乾燥は年齢肌の悩みを連鎖的に引き起こす“はじまりのトラブル”。
そのまま放置すれば、くすみ・小ジワ・ごわつき・肌荒れへと広がってしまいます。
では、毎日のケアでこの乾燥の連鎖を断ち切るにはどうすればいいのでしょうか。
今回の美容コラムでは、肌の土台を強くするために注目されている美容成分を厳選してご紹介します。
年齢肌の“乾燥”に悩む方にこそ試していただきたい内容です。

発酵の力で肌を満たす──ガラクトミセスの“角質の潤いアップ”
乾燥肌のケアは“水分を入れるだけ”では不十分。角質が水分を抱え込める状態に整えることが大切です。
そこで、今回の美容コラムでまず取り上げたいのが、発酵由来成分として人気が高まっているガラクトミセスです。
ガラクトミセスは、日本酒の発酵過程で生まれる酵母由来成分で、肌にのせた瞬間、角質のすみずみにすっと染み込み、乾いた紙が水を吸うようにふっくらと膨らむ感覚が広がります。
発酵の力で生まれたアミノ酸や糖類が、肌の天然保湿因子と同じ働きをしながら水分を抱え込み、内側からじわっと満ちていくような潤いを与えてくれます。
数分後には、表面のつっぱりがほどけ、指先が吸いつくような柔らかさに変わるのを感じられます。
年齢とともに「化粧水が入りにくい」「肌がごわつく」と感じる方にとって、角質の柔軟性を高める成分は大きな助けになります。
研究でも、ガラクトミセスの使用により、肌の水分蒸散量(TEWL=transepidermal water loss :経表皮水分蒸散量)が低下し、うるおいが維持されることが多く報告されています。

また、ガラクトミセスには抗酸化作用や炎症を抑える働きが示唆されており、乾燥によるくすみや肌荒れを防ぐ方向にも役立ちます。
使うほどに肌が安定し、乾燥による細かなしわや、ざらつきが目立たなくなる、そんな変化を毎日実感できる頼もしい成分です。
内側からのうるおい強化──コラーゲンペプチド・N-アセチルグルコサミン・ビタミンB群の力
乾燥肌対策はスキンケアだけでなく、体内の代謝を整える“インナーケア”も重要です。
特に私が注目した成分として2型コラーゲンペプチド・N-アセチルグルコサミン・ビタミンB1/B2/B6を取り上げたいと思います。

まず、2型コラーゲンペプチドは、肌の弾力を支えるコラーゲンの材料となるアミノ酸を効率よく補給できる成分。
年齢とともにコラーゲンの産生力が低下するため、ペプチドという“分解された形”で摂ることで吸収効率が高まり、ハリ不足や乾燥の改善に役立つと考えられています。

次に、N-アセチルグルコサミンはヒアルロン酸の構成要素であり、体内でヒアルロン酸の産生を助ける働きが期待されています。
ヒアルロン酸は角質層の水分保持に欠かせない成分で、年齢とともに減少するため、N-アセチルグルコサミンの補給は乾燥対策に非常に有効です。

代謝と肌づくりの要となるビタミンB群は、乾燥対策だけでなく“美肌の土台づくり”に欠かせない栄養素です。
特にB1・B2・B6は肌細胞がエネルギーを生み出す際に必要で、ターンオーバーを整え、くすみやごわつきを防ぐ働きがあります。
また、皮脂や水分のバランスを保つことで、乾燥しにくい健やかな肌状態を維持する助けにもなります。
年齢とともに代謝が落ちやすい40代以降は、ビタミンB群が不足すると肌荒れ・乾燥・コラーゲン生成の低下によるハリ不足が目立ちやすくなるため、毎日のインナーケアとして積極的に取り入れたい成分です。

まとめ──外側と内側の両方から乾燥肌を立て直すWアプローチ
年齢を重ねると、肌の乾燥は単なる水分不足ではなく、角層の保水力そのものが低下する“内側の変化”が大きく関わってきます。
化粧品は角層を整え、外側から水分を補う点でとても重要ですが、年齢肌はそれだけでは改善が追いつかないことがあります。
“外から入れる保湿”と“内側で作る保湿”を同時に行うことで、乾燥しにくい肌へと近づきます。年齢肌の乾燥改善には、外側の保湿+内側の栄養補給という両方からのWアプローチが必要なのです。
一年で最も乾燥する12月〜2月の冬に向けて今からWアプローチを意識されてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール

- 顧問
- ドイツ留学にて、皮膚理論や毛髪理論、エステティックの技術などを学び美容外科・皮膚科で美容カウンセラーを経験。現在は多くの企業やエステサロンと契約して化粧品プロデューサー、ビューティーアドバイザーとして海外でも活躍中。
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