【美容&健康コラム】 2022.2.25 Vol,56
MI美容顧問:川戸清弥
EMSと聞くと、筋肉を鍛えるもの!とイメージしますよね。そして「筋肉」と聞くと腹筋とか大腿筋・大臀筋と思われがちですが、今回のコラムではなかなか鍛えることが難しい「表情筋」を鍛えるEMSのお話をしたいと思います。
上記イラストで分かる様に表情筋と言っても30種類以上の筋肉が複雑に重なり合っています。この筋肉のおかげで人間は表情豊かに相手とコミュニケーションを取る事が出来ています。無表情だと相手に暗い印象を与え不機嫌そうだとか、何を考えているか分からない人だとか思われ、第一印象は悪く評価されがちです。表情筋の衰えで発音も悪くなったりしますから、表情筋は私達のコミュニケーション生活の中でとても重要な役割を果たしているのです。
表情筋が衰えてしまうと肌表面にはタルミやシワが現れ、老け顔に見えます。そこで一生懸命マッサージをしたりシワ用の美容液をお使いの方も多い事でしょう。タルミ肌のケアとしてはとても大切なスキンケアですが、その肌の下に存在する表情筋も同時に鍛えた方が根本的なタルミ改善としては効果が早いでしょう。
上記図のように表情筋は皮膚の最下部に位置しています。表皮層と真皮層合わせても厚さは平均1.4mmです。勿論部位によって厚みは違い、最も薄い瞼だと平均0.6mmと言われていますし、一番厚い頭皮は平均2.3mmだそうです。その下には脂肪層が存在し、この層の厚みにおいてはかなり個人差もあります、表情筋が位置するのは脂肪層の未だ下なのですから、肌表面から表情筋までの距離は部位によっても違い、大きく個人差もあるのです。
そこでEMSの表情筋へのアプローチですが、どのような機器を選べば良いのか?EMS機器は電気の作用が届く深さを周波数で表しており、低周波・中周波・高周波に分類されています。前に述べた様に表情筋までの距離が浅い、顔だけに使うなら低周波の様に1㎑までのパワーの物を選べばよい訳ですが、頭皮にも使いたい肩や首も使いたいとなれば、もう少し深い所にまで届くパワーを持った中周波の機器を選ぶべきです。中周波のパワーだと皮下2~3cmの深さまで電気が届くとされていますから肩や首の太い筋肉にもアプローチ出来ます。(ちなみに下記多機能美顔器のEMSは中周波のパワーがあります。)
一概にEMSと言っても、どの部位に・何のために・どこで使いたいのか?を考えて選ぶべきでしょう。そしてEMSを顔に使う事で表情筋を鍛えるだけでなく血行促進・老廃物除去も期待できます。1回だけのケアでもEMS効果は目が大きくなったり、頬の位置が上がったり、フェイスラインがシャープになり小顔効果等、個人差はありますが変化は直ぐに現れます。まずはケア前のお顔の写真を撮っておくとよいでしょう。変化を実感する度にEMSケアにも気合が入るはずです。表情筋も体の筋肉と同様トレーニングする事で再生します。マスクを取った時の口元が「への字」になってしまっている貴女!今日からEMSケアで表情筋トレーニングを行い、素敵な笑顔を取り戻しましょう。