【美容&健康コラム】 2024.04.10 Vol,158
MI美容顧問:川戸清弥
今年は3月下旬にもかかわらず寒い日が続きましたが、4月に入り桜もあっという間に開花し、お花見を楽しまれていらっしゃる方も多い事でしょう。そこで注意していただきたいのは、紫外線は着実に強くなって来ているという事です。気象庁では、毎日UVインデックス(紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを指数で示したもの)が発表されています。UVインデックスは1~11の数字で紫外線強度が表示され、さらに「弱い」・「中程度」・「強い」・「非常に強い」・「極端に強い」の5段階に分類しわかりやすく紫外線対策に必要なデータが配信されていますので、これからの季節、毎日の天気予報と同時にUVインデックスもチェックするようにしましょう。
最近では日焼け止め(UV剤)は年中使用されている方も多いでしょうが、もしも春夏だけUV剤をご使用の方で、昨年開封した物を今年もお使いになる場合、必ず使用前に品質チェックを行う様にしましょう。チェックは簡単です。
【開封済みUV剤の見分け方ポイント】
①臭いに変化はないか
古い油のような匂いがしたら酸化しているかもしれません。
②色に変化はないか
色が以前より濃くなったり黄変している事があります。
③形状に変化はないか(*容器を振らずに確認)
油分と水分が分離している事があります。
以上①~③を使用前には必ずチェックする様にしましょう。1つでも該当する様なら、使用を止め処分されることをお勧めします。もしも劣化した物を使用した場合、肌への刺激原因となり肌荒れを起こすことがありますのでご注意下さい。本来未開封の日焼け止めなど化粧品は製造日から3年間以内に使用するように日本の薬事法では推奨されています。開封済みの物は、容器の形や使い方・使用頻度・保管状況によっても劣化の進行に違いがある為、早めに使い切る方が良いでしょう。上記3つをチェックする際には必ず顔に直接付けずに、まずは手の甲に取り出し確認するようにして下さい。
UV剤以外にも紫外線対策グッズがご自宅に眠っている方もいらっしゃる事でしょう。数年前に購入した帽子やサングラス・日傘・手袋・ストールなどなど。この様なグッズの紫外線カット効果には寿命がある事を御存じですか?どれもが半永久に紫外線カット効果が続く訳ではありません。お気に入りのアイテムだからと何年も使っていると紫外線カット効果が無くなっているかも知れませんよ。そこで繊維製品に施す紫外線カット加工には大きく2種類ある事を覚えておきましょう。スキンケア用のUV剤にも配合されている酸化チタンなどの紫外線散乱剤や吸収剤を、製品の表面に直接吹きかけたものと繊維に練り込んだものとがあります。練りこんだ物については洗濯を繰り返しても効果が半減する事はありませんが、吹きかけた物だと汗や洗濯によって効果は落ちてしまいますので要注意です。今年新たに購入される際には、商品ラベルをチェックし、流行りのアイテムを取入れながらお洒落に楽しく紫外線対策しましょう。